明治が「スーパーカップ」などのアイスに賞味期限表示を導入 アイスの賞味期限に関する問い合わせ件数が増加傾向~67%が「賞味期限の表示を希望する」
明治が22日、「明治 エッセル スーパーカップ」などの市販アイスクリーム(「アイスクリーム類及び氷菓」)に、2020年6月から順次賞味期限を表示すると発表しました。
アイスクリームはマイナス18度以下で保存していれば細菌が増殖しないため、長期間保存しても品質変化は極めてわずかであることから、食品表示基準の規定において、賞味期限表示の省略が認められています。現在、日本国内においては、アイスクリームに賞味期限の表示はほとんどされていません。
しかし、同社では「お客さまからの『食の安心』への高まる期待にお応えし、お客さまの日々の生活充実に貢献していく」としています。
近年、同社のお客様相談センターに寄せられるアイスクリームの賞味期限に関する問い合わせ件数は、増加傾向にあり、それを受けて、2019年11月に消費者調査を実施したところ、食品を選ぶ際に重視する点は、「安心して食べられる」が63%で、「おいしい」に次いで高い結果に。また、直近1年間で強まった重視する点は、「安心して食べられる」が最も高い結果となっています。
また、同調査において、75%が賞味期限表示があるアイスクリームの方が「安心感がある」、67%が「賞味期限の表示を希望する」と回答があったとのこと。同社では「食品を選ぶ際の意識として、『安心』は重要視されており、その意向が強まっていることが伺える」と分析しています。
そこで同社は、期待に応えるべく、賞味期限表示の省略が認められている市販アイスクリームに、賞味期限を表示することにしたとのこと。賞味期限の表示は、主力の「明治 エッセル スーパーカップ」シリーズを2020年6月から展開することを皮切りに、2021年4月を目途に同社の全ての市販アイスクリームに表示する予定としています。