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あの邪魔なピラピラがなくなる! 花王が「ビオレu」などのプラ製アイキャッチシールを順次廃止~ボトルに記載するなどで実現。2021年末までに全廃を目指す

[2020/3/18 15:48]

 花王が17日、2020年春に発売する「ビオレu」全身洗浄料(一部製品を除く)、ボディケア製品、入浴剤のパッケージに添付しているアテンションツール「プラスチック製アイキャッチシール」を順次廃止すると発表しました。

 「プラスチック製アイキャッチシール」は、消費者の購入時に商品特徴や正しい使用方法などを的確に伝達できるメリットがある反面、その分のプラスチック使用量が増え、プラスチックごみや廃棄時のCO2排出量の増大につながるという課題があり、従来アイキャッチシールで訴求していた内容は、ボトルに記載することで廃止を実現するとしています。

 今後も、「プラスチック製アイキャッチシール」の廃止を進めるとともに、使用方法の伝達などが必須な場合はFSC認証紙などの認証紙への変更を行ない、その他のコミュニケーション方法に切り替えるなどし、2021年末までには「プラスチック製アイキャッチシールの全廃」を達成するとのことです。

 これは、花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)の注力アクションである「リデュースイノベーション」の取り組みのひとつで、「Kirei Lifestyle Plan」の19の重点取り組みテーマのなかでは、「ごみゼロ」に貢献するものとしています。

 花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでおり、2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定し、19の重点取り組みテーマを設定しています。

 社会的課題のひとつであるプラスチックごみ問題に対しては、花王はこれまでも、プラスチック包装容器の薄肉化、つめかえの促進、濃縮化、大容量化などによって貢献。また、2019年9月には、プラスチック循環社会の実現に向けて「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」に注力していくことを発表しています。その一環として、商品(パッケージ)に貼付しているプラスチック製のアテンションツール「プラスチック製アイキャッチシール」の全廃をめざすとしています。

[古川 敦]