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JR東日本が来春に終電時間を最大37分繰り上げ 働き方改革や保守のスピードアップでサービス向上、新型コロナによる行動様式の変化に対応

[2020/10/21 20:02]

 東日本旅客鉄道(JR東日本)が21日、JR東日本では、保守作業時間を拡大するため、2021年春に都心から郊外に向けた終電時刻繰り上げなどダイヤの見直しの概要を発表しました。

 実施線区は17線区で終電を繰り上げ、5線区で初電が繰り下げられます。終電の繰り上げにあたっては、混雑による「3密」に配慮し、一部の線区では終電前に列車が増発されるほか、金曜日などは、必要により終電前に臨時列車を運転するとのことです。

 この見直しで、終電時間は山手線外回りで16分~19分程度、内回りで19分~20分程度繰り上がります。また、品川駅から桜木町駅へ(京浜東北・根岸線)は33分程度、上野駅から新前橋駅(高崎線)は37分程度、立川駅から
御嶽駅・奥多摩駅は(青梅線)は37分程度、と30分以上終電時間が繰り上がる線区もあります。

 なお、東京・上野・大宮・品川・新横浜の各新幹線接続駅で、最終の上り新幹線到着時に運転を終了している線区はありませんが、乗り継いでも到達できなくなる区間が発生します。

 また、終電時刻の繰り上げなどは、郊外から都心に向けた列車でも同様に行なう予定で、具体的な実施日や詳細時刻は、12月に発表するとしています。

 同社では、この終電時刻繰り上げなどにより、鉄道工事における働き方改革の実現や鉄道設備の設置・保守のスピードアップによるサービス向上を図るとともに、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機とした乗客の行動様式の変化に対応していくとしています。

[古川 敦]