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手づくりパン専門店「HOKUO」の東京・神奈川・埼玉の全39店舗が閉店 小田急電鉄が10店舗をドンクに譲渡~「事業環境が大きく変化していることを踏まえた」。10店舗は3月下旬以降順次、ドンクとして営業開始

[2021/12/21 17:41]

 手づくりパン専門店「HOKUO」を運営する小田急グループの北欧トーキョーが21日、小田急沿線に出店する店舗のうち10店舗について、ドンクへの事業譲渡を決定したと発表しました。それに先立ち、北欧トーキョーの全39店舗は2022年2月28日(月)(予定)をもって営業を終了。事業譲渡の対象となる10店舗については、3月下旬以降、順次ドンクとして営業が開始されるとのことです。

 北欧トーキョーは、小田急電の完全子会社として、東京・神奈川を中心に「HOKUO」39店舗を展開し、1988年の創業以来、手作りによる創作パンの提供しています。しかし、事業環境が大きく変化していることを踏まえた結果、小田急沿線に出店する店舗のうち10店舗を、2022年3月15日にドンクへ事業譲渡することにしたとしています。

 また、今回の一部事業譲渡にあわせて、小田急電鉄はドンクと「業務提携に関する基本協定書」を締結し、今後、両社で、飲食関連事業や商業施設内の店舗開発などで連携を進めるとしています。

 北欧トーキョーは、北海道札幌市に本社を置く北欧から、「北欧パン」(HOKUO)の関東圏での営業権を小田急グループの小田急商事が取得し、1988年12月設立。小田急電鉄株式会社が75%、小田急商事株式会社が25%の出資比率でしたが、北欧の経営破綻により合弁を解消して小田急電鉄100%出資となっています。

【参考】北欧トーキョーにおけるドンクへの一部事業譲渡の対象店舗

OX経堂店
千歳船橋店
祖師ヶ谷大蔵店
新百合ヶ丘店
相模大野店
海老名店
本厚木ミロード店
伊勢原店
中央林間店
湘南台店の計10店舗

[古川 敦]