フード

生涯取材を断り続けてきた総帥・山田拓美氏に迫る貴重な映像記録! NONFIX「ラーメン二郎という奇跡 ~総帥・山田拓美の“遺言”~」が本日30日(水)24時55分放送~「今後も取材については従来通りお断りする」

[2022/3/30 23:10]

 フジテレビ系で、1989年10月の放送開始以来“NONFIX”(固定していない)の精神で、本質を追求するドキュメンタリー番組「NONFIX」の2022年3月30日(水)放送回(24時55分~25時55分/関東ローカル)で、絶大な人気を誇りながらも、かたくなに取材拒否を貫いてきたラーメン店「ラーメン二郎」と、創業者である山田拓美氏の実像に迫るドキュメンタリー「ラーメン二郎という奇跡 ~総帥・山田拓美の“遺言”~」が放送されます。

 店の創業は1968年。目黒区の都立大学駅の近くに店を構え、70年代に入り港区三田の慶應義塾大学のすぐ近くへと移転。それ以来、慶應生のソウルフードとして愛されると同時に、その唯一無二の味は多くの人を魅了し続けています。支店も次々と増え、今や都内を中心に42店舗のお店が存在。その全てのお店が連日大行列を作るなど、「ラーメン二郎」は50年以上に渡り絶大な人気を誇る、いわばラーメン界の一大カリスマ店です。

 凝縮された豚の旨味と香味野菜が織りなす、芳醇かつ濃厚なスープ。それに負けない、力強くてしなやかな自家製の極太麺。まるで豚の塊のような、分厚くてホロホロのチャーシュー。そして、希望すれば、無料で山盛りのニンニクと野菜が増される。味も見た目も強烈なインパクトを放つラーメン。そのパワフルな一杯は、「二郎はラーメンではない。二郎という食べ物である」、「三回食べると抜け出せなくなる」など、独特な格言めいた言葉と共に、「ジロリアン」と呼ばれる数多くの中毒者を輩出しています。芸能人、スポーツ選手、政治家など、各界にファンを公言する人も多くいます。

 そんな「ラーメン二郎」の大きな特徴の一つが、徹底的に「取材拒否」を貫いていることで、「ラーメン二郎」は多くの部分がベールに包まれ謎に満ちています。

 今回、「ラーメン二郎」の創業者であり、“総帥”という呼び名でファンからも愛され続けている山田拓美氏が、2019年2月に慶應義塾大学から特選塾員に選任されたことを記念し、山田氏の人柄と功績を形に残すことを目的として、特別に番組が制作されました。そのため「ラーメン二郎」は、今後も取材については従来通りお断りするとのこと。

 「ラーメン二郎」を一代で築き上げ、今なお店に立ち続ける“生ける伝説”山田氏が、今回初めてカメラの前で重い口を開き、番組では、山田氏に対して5時間以上に及ぶインタビューを敢行。現在79歳となる山田氏の口から語られるその人生は波瀾万丈。

 料理人の道を目指すも挫折。その後ラーメン店を始めるも、これまたうまくいかず。あきらめて店を畳もうと思ったその日に、一人のお客さんの言葉に奮起した山田氏は、今の「ラーメン二郎」の原型となる一杯を作り上げました。今でも強烈なインパクトを放つラーメンを、50年以上も前に山田氏はどうやって生み出したのか?その秘密に迫ります。

 その他にも、スープ、麺、豚など、ラーメンに関する細かいこだわりについて、山田氏が直接語るシーンや、今や40人を超える各支店の弟子たち、ひととき共にお店に立っていた妻、そして二代目としてお店を継ぐ息子への思いを吐露する様子など、二郎ファン、ラーメンファン垂ぜんの大変貴重な映像が惜しみなく紡がれます。

 山田氏のインタビュー以外にも、「ラーメン二郎」三田本店の仕込みから片付けまで、営業の様子に丸一日密着。また弟子や妻へのインタビューや、常連客と山田氏の交流など、あらゆる角度から「ラーメン二郎」に迫ることで、その魅力やこれまでベールに包まれていた秘密が明らかにされます。

 さらに、2020年2月に行なわれた山田氏の喜寿を祝うパーティーの様子も撮影。このパーティーは、山田氏の喜寿を祝うと共に、特選塾員に選ばれたことも祝うために開かれたもので、慶應義塾大学と「ラーメン二郎」、それぞれの関係者が1,000名近くも駆け付けました。そんな伝説のパーティーの貴重な映像も今回“初”公開されます。

[古川 敦]