来店者殺到の31日(水)閉店「アンナミラーズ」が発券機を導入 江口寿史も感謝の言葉の代わりのイラストをツイート「アンナミラーズはぼくにとっては80年代の吉祥寺の象徴でした」
井村屋が5日、2022年8月31日(水)をもって閉店する「アンナミラーズ高輪店」に、熱中症回避、COVID-19の感染拡大防止、並びに入口付近の混雑緩和の観点から、店内利用者に向けて順番待ちシステムを導入したと発表しました。
発券機は、開店時間約30分前を目処に店頭に設置。代表者が発券機に人数を入力して発券。発券後は、呼び出しの際に戻れる場所ならお店を離れて待つことも可能です。QRコードをスマートフォンで読み取ると、呼び出し状況が確認できます。
スマートフォンを持っていない場合は、定期的に店舗前の発券機で順番を確認するようにとのことです。また、メールまたはLINE登録をすると、登録したメールアドレス、またはLINEに呼び出しの連絡が入ります。呼び出されたらら、店内に入って、スタッフに声をかけるようにとのことです。なお、呼び出しから20分過ぎても来店しない場合はキャンセル扱いとなります。
なお、発券しても、店内の状況により閉店までに案内ができない場合もあるとのことです。最終入店時間は21:00です。
提供メニューは、案内時の時間帯のメニューとなります。
・9時~11時 ブレックファストメニュー
・11時~20時 グランドメニュー
・10時~21時 パイメニュー
現在、来店者が多く、すべての来店者に要望に応えられるよう努力しているものの、案内時に食事メニューの一部やパイの品種が少ない場合があるとのことです。また、パイについては全品完売の場合もあるとしています。同社では「8月31日の閉店まで、皆様のご来店を心よりお待ちしております」としています。
今月末の高輪店の閉店でその歴史にピリオドをうつアンナミラーズ。アンナミラーズはぼくにとっては80年代の吉祥寺の象徴でした。いろいろ想いがあり過ぎて一言では語れませんが、この絵を感謝の言葉の代わりにさせていただきます。アンナミラーズありがとう。pic.twitter.com/rmyZvN2HoH
— 江口寿史 (@Eguchinn)August 3, 2022
アメリカ料理とホームメイドパイを提供するレストランチェーン「アンナミラーズ」の日本唯一の店舗である「アンナミラーズ高輪店」は、2022年8月31日(水)をもって閉店となります。6月13日(月)から順次、昔懐かしい復刻パイが販売されるほか、ノベルティ商品の販売も計画されています。現在のSEASONAL PIESは、フレッシュなレモンが爽やかなパイ「レモンパイ」が提供されています。
リプライや引用RTでコメントしてくれている皆様の思い出の一つ一つ、大事に読ませていただいております (´;ω;`)ウッhttps://t.co/QJ7ZGrHEOU
— 井村屋(株)公式 (@IMURAYA_DM)June 14, 2022
「アンナミラーズ」は、1973年に井村屋グループ株式会社の事業会社である井村屋株式会社が「アンナミラーズ青山店」を開店し、アメリカ料理とホームメイドパイを提供するレストランチェーンとして事業展開をおこなっていました。
閉店が決まった「アンナミラーズ高輪店」は、1983年11月30日(水)にアンナミラーズ11番目の店舗としてオープンし、品川駅前 京急ショッピングセンターウィング高輪の2階に入居。同社では「立地条件にも恵まれ40年間多くのお客様にご愛顧いただき、アンナミラーズブランドを世に広める大きな役割を果たしてまいりました」と振り返っています。
今回、国土交通省より品川駅西口基盤整備事業に伴う移転要請があり、移転対象となる他店とともに退店について合意し協力することになったとのことです。
「アンナミラーズ」の今後については、高輪店同様の集客力が得られる立地候補を検討しているものの、現在のところ新規出店は未定とのことです。なお、全国にアンナミラーズのオリジナル・パイやチーズケーキのファンに向けて、EC販売を中心に商品を購入できるように様々な展開をすすめていく予定としています。
「アンナミラーズ高輪店」閉店日
2022年8月31日(水) 営業時間 8:00~22:00
※諸般の事情により営業時間を変更することがあります。
住所:東京都港区高輪4-10-18 京急ショッピングセンター ウィング高輪2階
アンナミラーズの歴史
アンナミラーズは1973年6月13日(水)に南青山に1号店をオープン。井村屋製菓株式会社(現・井村屋グループ株式会社)初代社長井村二郎氏が外食産業の黎明期にあって、アンナミラーズの代名詞である特色あるアメリカンパイに出会いサンフランシスコにあったアンナミラーズ社と提携し日本展開したのが始まり。
練りパイと言われる食感のあるパイ生地や濃厚なカスタードクリームを使うなど、当時日本にない数々のパイやコーヒーのおかわり無料サービス、アメリカと同じユニフォームなどアンナミラーズが提供したホスピタリティ(おもてなし)の数々は、高度経済成長期にあった生活スタイルに合致し、多くの人々に支持されたとのことです。
青山店を皮切りに自由が丘、目黒、吉祥寺、下北沢など若者が多く集まる立地に出店を重ね、延べ25店舗を数えましたが、生活スタイルの変化などもあり、現在は高輪店のみ営業を継続しています。
同社では「閉店までのあいだ、アンナミラーズ高輪店は開店当時から変わらぬおもてなしでお客様をお待ち申し上げております。何卒、ご愛顧いただきますようよろしくお願い申し上げます」としています。