ライフ

宮崎美子、真野あずさ、大塚寧々…、篠山紀信が活写した伝説の「女子大生表紙」プレーバックも! 週刊朝日の101年の歴史の集大成「休刊特別増大号」が本日30日(火)発売~村上春樹インタビューや、吉永小百合、東山紀之ら101人超のメッセージも

[2023/5/30 18:26]

 日本最古の総合週刊誌「週刊朝日」の休刊特別増大号が、2023年5月30日(火)に発売されます。価格は560円(税込)。

 吉永小百合さんや池澤夏樹さん、東山紀之さんら101人を超す著名人が、苦言・提言も含め、「週刊朝日」に愛のある思いを寄せて、宮崎美子さんら、きらめくスターを生み出した「女子大生表紙」、村上春樹さんの特別インタビュー、井上荒野さんによる読み切り小説など、101年の集大成となる特集を詰め込んだ永久保存版とのことです。

 休刊特別増大号の「顔」となる表紙には、編集部員や雑誌づくりに携わるスタッフら総勢33人が登場。「昭和の『週刊朝日』編集部」のイメージを伝えるため、浅田さんが一人一人に熱の入った”演技指導”。浅田さんは、自らの家族を被写体にした写真集「浅田家」で「写真界の芥川賞」といわれる「第34回木村伊兵衛写真賞」を受賞。映画「浅田家!」(2020年)のモデルにもなった人です。今号は通常より100ページ近く記事を増やして、表紙撮影の裏側も紹介されます。

ゆかりの著名人101人超が苦言・提言

 週刊朝日で小説やコラムを連載した著名人は数知れず、池澤夏樹さんや浅田次郎さんら人気作家のほか、東山紀之さんや堀江貴文さんも誌面で筆を振るっていました。大特集「週刊朝日とわたし」では、本誌ゆかりの著名人らがメッセージを寄せ、「迷惑な作者でした。それでも描きたいものを描かせてくれた」(西原理恵子さん)といった自身の思い出から、「ナンシー関を超えるコラムニストはいまだに現れていない」(梯久美子さん)など、名物連載について印象を語る人も。もちろん、「土俵際で耐えに耐えたけれど、うっちゃる力がなかった」(内館牧子さん)というご意見もたくさん寄せられたとのことです。

伝説の「女子大生表紙」プレーバック

 巻頭グラビアは、宮崎美子さんらあまたのスターを生み出した「女子大生表紙」のプレーバック。篠山紀信さんが活写した真野あずささんや大塚寧々さんらの初々しい姿が、カラー誌面で蘇ります。表紙を飾った歴代の女子大生の一覧表も圧巻です。

村上春樹さんインタビュー

 村上春樹さんはかつて、コラム「村上朝日堂」を連載していました。身辺雑記を赤裸々に綴った内容は、大きな話題となり、読者への人気も絶大でした。そんな村上さんが休刊にあたり、現在「RADIO PAPA」を連載するラジオプロデューサー、延江浩さんのインタビューに応じ、学生時代に味わった東京の刺激、放送50回を迎えたFM TOKYO「村上RADIO」の裏話、若者に伝えたい「生の音楽」の魅力など、村上さんが感じていることを存分に語っています。

井上荒野の読切小説など特別企画

 「週刊誌には、こんなことが詰まっていたんだ」。その気づきが、はじめて週刊朝日に触れたハツ子を動かす……。人気作家の井上荒野さんが紡ぐ特別読切小説「日傘をたたんだ日」も掲載。週刊朝日への想いが、一文字一文字から溢れてきます。

 ほかにも、林真理子さんの対談連載「マリコのゲストコレクション」は、週刊文春で対談連載を続ける阿川佐和子さんが登場します。岡本太郎さんや大宅壮一さん、松下幸之助さんといった名だたる人物をただ跳びはねさせて撮影するという伝説の企画「ジャンプ」を振り返る記事や、開高健さんの名物ルポをオマージュした「ずばり東京2023」、週刊朝日と週刊誌の100年をたどる特別企画なども収録されています。

[古川 敦]