松屋もラーメン業態へ本格進出! 「六厘舎」など展開する松富士を91億円で完全子会社化~つけ麺・ラーメン業態が120店舗に。麺類事業の拡充によりグループの成長を加速
松屋フーズホールディングスが15日、関東を中心に「六厘舎」「舎鈴」などのブランドで、つけ麺・ラーメン業態を展開する松富士の全株式を取得し、完全子会社化したと発表しました。取得価額は91億円。
外食市場は、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大が進む一方、原材料価格の高止まりや人件費・エネルギーコストの上昇、為替変動など不確実性が併存。こうした環境下、同社は「マルチブランドの推進」と「収益構造の高度化」を中長期戦略の柱に据え、ラーメン領域を取り込むことで業態ポートフォリオを拡充し、持続的な企業価値向上を図っていくとしています。
今回、関東を中心に直営でラーメンチェーンを展開する松富士の全株式を取得し子会社化するための株式譲渡契約を締結。松富士は、全9ブランド・120店舗(2025年11月末時点)を関東でドミナント展開し、所沢のセントラルキッチンを核とした品質・衛生管理、多様な立地フォーマットでの高い再現性を強みとする企業です。
なかでも「六厘舎」をはじめとする旗艦ブランドは、東京駅や羽田空港などの主要立地で培われた高い認知度と強固な顧客支持を有し、来店動機を喚起するブランド力が同社の成長を牽引しているとのこと。ブランド・客層ごとに最適な商品提供を可能にする商品開発力を有し、通販も伸長。海外を含め未進出エリアへの出店余地が大きいと評価しているとしています。
松屋フーズホールディングスが培ってきた、新規出店のノウハウ・ロジスティクス網・データ活用力・高度人材育成の知見と、松富士の商品・ブランド運営力を組み合わせ、ブランドポートフォリオの強化と商品開発・店舗オペレーション技術の相互活用など、総合的なシナジーの創出を期待しているとのこと。
ラーメン業態への本格進出を通じ、顧客接点を拡げ、事業の持続的成長と収益性の一層の向上を目指し、今後も各ブランドの特性を活かした戦略を推進し、グループ全体の企業価値を高めていくとしています。
株式会社松富士 概要
(1) 対象会社
株式会社松富士及び100%子会社の株式会社松富士食品
(2) 本所在地
東京都千代田区内神田2-2-5 光正ビル7階
(3) 代表者の役職・氏名
代表取締役社長 竹田和重
(4) 事業内容
グループ事業の管理
(子会社にてラーメン店舗運営、通販、ライセンス事業)
(5) 店舗数
120店舗(2025年11月末時点)
(6) 資本金
10百万円
(7) 設立
2007年1月
(8) 大株主及び持株比率(本件実施前)
竹田 和重(56.33%)
MR投資事業有限責任組合(40.00%)
(9) 連結純資産
1,518百万円(2025年6月末)
(10) 連結総資産
4,181百万円(2025年6月末)
(11) 連結売上高
10,006百万円(2025年6月末)
(12) 連結営業利益
403百万円(2025年6月末)
(13) 連結当期純利益
163百万円(2025年6月末)
(14) 取得価額
9,100百万円
松屋フーズ、ラーメン業態への本格進出
2025年7月のラーメン新業態「松太郎」の新規出店を皮切りに、市場拡大余地の大きいラーメン業態への本格進出。松富士の子会社化により店舗数は大幅に拡大、牛めし・とんかつに次ぐ第3の柱にするとしています。





