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ローマで大人気らしい、ピザよりも後味が軽い「ピンサ」を食す~歌舞伎町「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」

[2015/10/6 02:57]

 小麦粉の生地を釜で焼くイタリア料理といえばピザをまず思い浮かべますが、ローマでは近年、ピザによく似た「ピンサ」がブームになっているそうです。ピンサはピザとよく似た料理ですが、生地に小麦粉のほか大豆粉と米粉を使うことで、ピザより軽い食感になるとのこと。ピンサはピザよりも歴史は古く、2000年前から食べられていた料理で、ピザの原点とも言われています。

 今回は、古くて新しいピンサが楽しめる新宿・歌舞伎町の「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」に行ってきました。

「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」へは、歌舞伎町1番街のゲートを目印に
歌舞伎町1番街ゲートを50m程進んだ所にお店があります

 「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」でピンサを焼き上げるピザイオーロ(ピザ職人)のチャンチョーロ・マリアーノ氏(通称マリオ氏)は日本語が堪能とのこと。店外の看板でもマリオ氏の写真と、ピンサの説明を見ることができます。

店外の看板にはピザ職人のマリオ氏とピンサの紹介が

 店内は高級レストランのような豪華な雰囲気。料理メニューは看板メニューのピンサのほか、小皿料理、パスタ、前菜、炭火焼き、デザートが用意され、店名にトラットリア(大衆レストラン)とあるように、しっかり食事ができるメニュー構成です。本日のおすすめメニューも用意され、前菜からメインの肉まで数々のおすすめ料理が紹介されていましたが、もちろんピンサも本日のおすすめメニュー入りしています。

店内はさながら高級レストランのような雰囲気
ピンサ以外にも小皿料理、パスタ、前菜、炭火焼き、デザートなども用意
本日のおすすめメニューには、前菜、パスタ、炭火焼きと合わせて、看板メニューのピンサもしっかり入っています

 まずはピンサを注文スべく店員さんに相談してみると、卵を載せたビスマルク1,480円をオススメされたので注文。ビスマルクピンサを席に運んでもらった後は、店員さんにピンサをカットしてもらいました。

 黄身がとろけた姿が美味しそうな初ピンサを食べてみると、ビスマルクピンサは卵とチーズのトロケる味わいで、クラストはナポリピザのように表面カリッ、中はモチっとした食感。食べ始めはピザとの違いがわかりませんでしたが、食べ進めていくうちにピザとは違うピンサならではの後味の軽さを感じます。

ピンサメニューはお店おすすめのオススメのビスマルクを注文
店員さんの手でビスマルクピンサをカットしてもらいます
切り終えたビスマルクピンサを見ると、黄身がとろけた姿が大変おいしそうです
ナポリピザのように表面カリッ中はモチっとした食感。食べ進めていくうちに後味の軽さを感じます

 ピンサを楽しんだ後は他の料理も試してみたいと思い、「Kabrio前菜5種盛り合わせ」1,800円と「魚介類とチェリートマトのリングイネ」1,700円を注文。「Kabrio前菜5種盛り合わせ」は5種類ともにハズレのない美味しさですが、肉々しい味わいの豚肉のテリーヌとマッシュルームが入った、ゼッポリーニのおうな形をしたフリッターが熱々ジューシーでオススメ。「魚介類とチェリートマトのリングイネパスタ」は、パスタ全体に海老から出た旨味とトマトの甘味が効いた一品です。

「kabrio前菜5種盛り合わせ」はどれも外れがありませんが、特にテリーヌとマッシュルームが入ったフリッターがオススメ
「魚介類とチェリートマトのリングイネパスタ」は、海老の旨味とトマトの甘味が効いた一品

 今回ピンサとともにさまざまな料理を楽しんだ「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」は歓楽街のイメージの強い歌舞伎町にあります。歌舞伎町は「俺のイタリアン」などグルメな店が増えてきたことに加え、歌舞伎町のど真ん中にゴジラで話題のホテルグレイスリー新宿がオープンしたことで、街の雰囲気も変わりつつあります。

歌舞伎町のランドマークとなった、ホテルグレイスリー新宿がオープンしてから街の雰囲気が大きく変わったように感じます

 変わりつつある歌舞伎町のこれからのグルメ事情も気になりますが、ピンサ繋がりで10月以降に原宿駅の近くでオープンを控えているピンサ専門店「PINSA DE RONA」もあり、今回初めて食べたピンサと「PINSA DE RONA」のピンサには違いがあるのかも気になるところです。

[池延大栄(大帝オレ)]