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安心してください、なくなりませんよ。お菓子の「オレオ」と「リッツ」、9月からモンデリーズ・ジャパンが販売

[2016/2/12 18:01]

 山崎製パンが2月12日、今年8月いっぱいでモンテリーズ・インターナショナル社とのライセンス契約が終了するのにともない、子会社のヤマザキナビスコの社名をヤマザキビスケットに変更すると発表。

 モンテリーズ・インターナショナル社とのライセンス契約のもとに製造販売してきた「オレオ」「リッツ」「プレミアム」「チップスアホイ」の生産を8月31日に終了し、以後は在庫販売のみになると発表しました。

 オレオとリッツはコンビニやスーパーで置いていない店がないほど、日本で親しまれてきたお菓子。このニュースにネットでは、「オレオとリッツがなくなっちゃうの!?」との悲鳴が上がりました。

 安心してください。オレオもリッツもなくなりません。

 ライセンス契約が終了し、ヤマザキナビスコが生産を終了するだけで、「オレオ」「リッツ」「プレミアム」については、モンテリーズ・インターナショナル傘下のモンテリーズ・ジャパンが今年9月から国内販売を開始すると2月12日に発表しました。

 モンデリーズ・ジャパンは日本では1960年から事業をスタートし、現在は「クロレッツ」「リカルデント」「ホールズ」といったガムやキャンディ製品を製造販売しています。

 モンデリーズ・ジャパンは、今回のプレスリリースで「過去45年以上に渡って、ヤマザキナビスコは『オレオ』、『リッツ』、『プレミアム』などのナビスコ製品の製造・販売を行ってきており、ブランド認知への多大な貢献をしてきてくださったことに大変感謝しております」とコメント。

 外国企業の商品を日本企業や日本の代理店が日本市場に浸透させたところで、本家の外国企業が日本の現地子会社を設立して直接販売に乗り出すのはIT市場でもよくあることですが、ライセンス元の外国企業がプレスリリースでこうした感謝をストレートに述べる例はあまり見ません。

 ヤマザキナビスコは、日本市場に浸透・定着させてきたブランドを手放すことになりますが、9月からはヤマザキビスケットと社名を変え、「チップスター」「エアリアル」などの自社開発の既存商品に加え、魅力ある新製品を順次発売していくとのこと。

 また、2017年12月1日以降は、契約終了に伴う「オレオ」「リッツ」「プレミアム」「チップスアホイ」の類似製品の製造販売の制限が解除されるとのことで、ブランドネームは変わるとは思いますが、慣れ親しんできたヤマザキナビスコ製のオレオやリッツに再び出会える可能性もありそうです。

[工藤ひろえ]