舛添都知事、都議会集中審議でホテルの会談相手「明かせない」と回答拒否~自民の質問にネットでは「八百長プロレス」の声も
今日6月13日(月)14:30から都議会では集中審議の質疑が始まりました。
最初に質問に立った自民党・鈴木隆道都議は、2011年の正月に千葉県のホテルで会談した相手を明かすよう求めましたが、舛添都知事は「政治会合には公的なものもあれば、私的会合で外部に明かせないものもある」として回答を拒否しました。
また、家族連れでのNHK交響楽団のコンサート、野球観戦に都の公用車を使用したことについても、舛添都知事がこれまでに「家族も含めて招待された」と釈明していることから、招待者の名前を明かすよう求めましたが、「申し上げられない」と回答を拒否しました。
鈴木隆道都議は、千葉県のホテルについては過去10年分の領収書は再発行が可能と報道されているとして、明細の提出を要求。舛添都知事は「今日にもホテルに連絡してできるだけ早く提出したい」と回答しました。
鈴木都議は、そこで千葉のホテル宿泊費についての追求から話を変え、赤坂の喫茶店の領収書について弁護士の調査方法などについて質問。
舛添都知事は、「調査のため、喫茶店には弁護士が2回聴取を試みたが断られた。このため事務所で当日の会合を予約した事務所のスタッフ、領収書をもらったスタッフに確認した」と回答。“身内”だけの調査であったことが明らかになりました。
鈴木隆道都議はまた、韓国学校の建設について言及。「議会にまったく相談もなく独断で進めた。建設地の地元の理解を得るのが先ではないか」と追求すると、舛添都知事は「地元の理解がなければうまくいかない。協議は始めたが、地元の声を聴きながらゆっくりと進めていきたい」と回答。
鈴木隆道都議が重ねて「地元の意見を聞くことなく進めることはないということか」と質問すると、都知事は「地元の意見を聞くことなく進めることはございません!」と語気を強めて言明しました。
舛添都知事のさまざまな公私混同疑惑のうち、違法性を問えるのはたびたび報道されている千葉県木更津市のホテル宿泊の費用だけとも言われています。これは、会談がなかったとすれば、政治資金報告書での「虚偽記載」として違法性を問うことができるため。この1点を“本丸”とする報道が多いのはこのためです。
ネット上では、千葉県のホテル宿泊費について明細の提出を求め、舛添都知事がこれに応じる回答をしたことで「時間稼ぎ」「八百長プロレス」といった自民批判の感想が多く見られます。
明細書を見てから判断しよう、ということになると15日(水)の都議会決議には間に合わない可能性があることから、「自民党、独自調査は1つもなくて確認だけ」、「逃がす気まんまん」などとネットで批判されています。
集中審議の焦点は、舛添都知事の弁明が都民を納得させるかということよりも、舛添都知事を推薦した自民党・公明党が質問で舛添都知事をいかに追求し、国民を納得させることができるかという点に移ってきたようです。