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思わず「まずい!」と言ってしまうお土産、「たこやきあめちゃん」大阪に誕生! 「こんなまずいアメちゃんが、売れるのか?」→観光客にバカ売れ、生産ライン増強

[2017/12/27 08:28]

 たこ焼きせんべい「たこべえ」シリーズなどを製造販売する、創業70年を迎える大阪のお土産菓子メーカー「長寿堂恵佳」は、大阪人のソウルフード・たこ焼きを無理矢理アメにした「たこやきあめちゃん」を12月に発売しました。価格は8粒入りで216円(税込)。

 「たこやきあめちゃん」は、食べた瞬間に口いっぱいに広がるたこ焼きと、その後じわ~っと訪れるアメの甘味に、思わず「まずい!」と言ってしまう味だそう。

 まずいお土産菓子では、北海道土産の「ジンギスカンキャラメル」が有名です。2005年に発売して、そのまずさが話題になりヒット商品に。一度美味しく改良したら売上が半減、もとのまずい味に戻したというエピソードまである北海道の名物土産ですが、発売から10年以上経った現在もお土産菓子として健在。

 ネットで“日本一まずいラーメン屋”として有名になり、一時期人気を集めたラーメン屋もありました。あまりにもまずいまずいと聞くと「どれくらいまずいんだろう」と好奇心がムクムクと湧いてくるのは人間の性かもしれません。

「こんなまずいアメちゃんが、売れるのか?」→観光客にバカ売れ!

 「たこやきあめちゃん」発売にあたっては、製造販売元のお土産菓子メーカー「長寿堂恵佳」も、「こんなまずいアメちゃんが、売れるのか?」と半信半疑で、少量生産を開始したそう。

 ところが、こうした当然とも言える不安とは裏腹に、難波や道頓堀のお店のバイヤーからは「まずいけど面白い!でもなぜか食べてしまう!店で売りたい」という声が多数あり、好評だったとのこと。

 それでも売れるかは分からないため、最初の計画通り少量生産にて販売を開始。すると、すぐさま再注文が殺到! あわてて生産ラインを増やすことになりました。

見た目は普通のあめなんですが……本当にそんなまずいの?

 販売店からは「珍しさや値段のお手頃さもあり、観光客さんからとても人気で、まとめ買いも多い」という反応が寄せられたとのこと。インスタグラムでも、「まずい!(笑)たこやきあめちゃん」と多数アップされました。

 税込216円というお手軽価格もあり、若い人がネタで買うケースが多いと思われますが、念のため、パッケージの内フタや店頭POPで「ごめん、味自慢やないねん!」と、しっかりタコが謝罪しています。

 年末年始に旅行や帰省で大阪に行く方は、大阪らしい笑いが詰められた新しいお土産として、話のネタにおひとついかが。

[工藤ひろえ]