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“日大ブランド”のピンチ? ネットで「うちの子は日大に進学させない」の声が多数あがる~学生を切り捨てるかのような日大の対応に、子を持つ親から厳しい目

[2018/5/24 17:57]

 日本大学アメフト部の反則タックル問題で、一連の日大の対応を見てきた人たちから、「うちの子は日大には進学させない」「学ぶ場所ではない」といった厳しい声がTwitterで上がっています。

子どもの進学は親にとっても大きな選択。学生を守ろうという姿勢の見えない日本大学には「わが子は進学させない」というつぶやきが多数見られます

 まだ成人したばかりの20歳の若者が、たったひとりで臨んだ宮川選手の記者会見。ネットの声を見ると、宮川選手は正直に事実を語ったと受け止めている人が多いようです。

 日本大学側は、5月15日に関学大に出した回答書で、「監督による反則の指示はなく、選手もそのような指示を受けていない」としていましたが、5月22日の会見の時点で、宮川選手は大学側からは一度も話を聞かれていないと説明。宮川選手の言うことを信じるならば、当事者に調査したという日本大学側の回答書は嘘だったことになります。

 また、5月23日夜に開催された内田元監督と井上コーチの記者会見では、2人とも宮川選手に反則を強いるような指導はしていないと“指示”を否定。記者から、「警察の捜査にも(指示はなかったとする)同じ話をするならば、宮川選手ひとりが刑事告訴される可能性が高くなる。それについてどう思うのか」と質問されて、井上コーチは言葉につまりましたが、内田監督は表情も変えず「事実をお答えする」と回答。“役者の違い”を感じさせました。

 大学の常務理事を務め、大学経営陣では理事長に次ぐNo.2と言われる内田元監督を守るコメントを繰り返してきた大学側の対応を見て、「学生を守り育てるべき大学の対応ではない」との批判は当初から多く上がっていました。

 22日の宮川選手の会見と、23日の内田元監督および井上コーチの会見で、ネットでは「日大は学生を切り捨てた」「宮川選手は“鉄砲玉”に使われた」といった感想が数多く上がっています。


Twitterでは「うちの子は日大には進学させない」の声

 こうした日大の対応に、Twitterでは「うちの子は日大には進学させない」との声が多く上がっています。

「日大の本質を見てしまった。こんな大学には子供は間違っても進学させない。」

「親になるとよく分かるのだが、ここまで学生を守らない教育機関に自分の子供を進学させたいとはまず思わない。」

「子供の進学に日大は絶対行かせない」

「息子・娘が大学進学するとして、至学館大学と日本大学には行かせないわ。」

「もう少しまともな大学だと思ってましたが、自分の子供には『日大は進学禁止』にします。」

「娘が進学を考える時期にあるが、日大は何があっても絶対に候補に入れないわ。 こんな元監督&コーチが居座れる、学生を守らない(どころか生け贄にする)、学生を脅迫で支配する部活がある、そんな大学に大事なこどもを預けられん。」


 日大には全国に付属校・準付属校が多数あります。付属校から他大学へ進学した人たちからは、「内部進学しなくてよかった する気無かったけど」、「日大アメフト部の一件で、高校の同級生たちが就活の面接で『あぁ君日大なんだ、どう思うの?』とか聞かれたりしてるらしくてまじかよって思った。同時に内部進学しなくてよかったぁ…って思う」といった声が上がっています。

 一方で、「日大が連日disられてて、知名度だけで選んで進学した私。しにたい。」という在校生のつぶやきも。せっかく入った大学が連日テレビや新聞で批判されて、悲しい思いをしている学生さんもたくさんいそうです。

 日大への進学を考えていたり、考えている子を持つ親からは「日大の評判もガタ落ち(´Д` ) 日大に進学も考えてる息子が困惑してるわ」、「高校二年生ですが、日大には進学したくないです…疑心暗鬼になってしまいます…」など不安や困惑の声が聞かれます。

 「中学受験も影響出ますね。特に私立進学を考える人は、子どもを溺愛していることが多いから、かなりの影響かと」というツイートも。

 また、今回の対応のまずさから、ネットではもはやネタ扱いされている日大の危機管理学部については、「日大、終わりましたね。長男が危機管理学部、いわゆる補欠だったんだけど、ホント進学しなくて良かったよ。危機管理学部の学生が可哀想だ」という大学生の子をもつ親のつぶやきが見られました。

 明後日5月26日(土)には、日大側からの2回目の回答書を受け、関西学院大学が記者会見を開く予定です。被害者側が被害届を出して受理されたことから、警察の捜査も始まります。日大側の対応のまずさから、騒動は拡大する一方。

 これだけ騒ぎが続くと「学生を守らず、職員の保身のために切り捨てる大学」というイメージがついてしまい、日本大学や数多い付属校・準付属校への影響も出てきそうです。

[工藤ひろえ]