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“手丸めバンズ”の一部を手丸めせず マクドナルドの「グラン」などのバンズ製造手順を省いていたことが自主監査で発覚~手作り感に関わるもので、安全性には影響なし

[2018/12/2 18:54]

 日本マクドナルドが11月30日、過去に販売した「グラン」シリーズの「グラン クラブハウス」「グラン ベーコンチーズ」「グラン てりやき(2018年10月9日販売終了)」「グラン ガーリックペッパー(2018年10月10日販売開始)」「大阪ビーフカツバーガー(2017年8月8日~9月上旬販売)」に使用する一部のバンズで、自主監査により一部のバンズ製造委託工場で製品仕様書どおりの手順で作られていなかったことが確認されたと発表しました。

左から「グラン ベーコンチーズ」、「グラン クラブハウス」、「グラン てりやき」
グラン ガーリックペッパー
大阪ビーフカツバーガー


 「グラン」シリーズなどに使用されているバンズは、原料の受け入れ後、生地のまるめ、麩切り、発酵など、22の工程を経て製造され、出荷されますが、今回、自主監査により、この工程のひとつである“手丸め成型”が、一部のバンズ製造委託工場で行なわれていなかったことが判明したとのこと。

 省かれた作業手順は、バンズの高さと見た目の手作り感に関わるもので、商品の安全性に影響を与えるものではないとしています。なお、現在販売している「グラン」シリーズのバンズは全てのバンズ工場において、正しい製法で製造されていることが確認されているとのこと。

 今後、同社ではバンズ製造委託工場と協力し、新たに以下の項目の取り組みを追加で実施し、一層の製造工程の管理強化に努めていくとしています。

【追加の管理強化策】
・マクドナルドからの、バンズ製造委託会社の工場への監査回数を2倍に増加する
・バンズ製造ラインの全従業員に対して、製品規格並びに製造方法に関する再教育を徹底する
・全てのバンズ製造委託会社の工場にビデオカメラを設置して、手順などが確認できるようにする

[古川 敦]