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ストローがプラからとうもろこしに! ガスト全1,367店でドリンクバーのプラスチック製ストローを廃止~ストローが必要な場合はバイオマスストローを提供

[2018/12/11 09:49]

 すかいらーくホールディングスが10日、ガスト全1,367店でドリンクバーに常備している使い捨てプラスチック製ストローを廃止すると発表しました。特に要望があった場合には、トウモロコシを原料とした生分解性のバイオマスのストローが提供されます。

全国のガスト1,367店でドリンクバーの使い捨てプラスチック製ストローを廃止

 同社は、プラスチックごみの不適切な廃棄が世界的に深刻な環境問題となる中、日本最大のレストランチェーンとしてその削減に取り組むことが社会における重要なステップになると考え、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックまでに、全業態の使い捨てプラスチック製ストローの使用を順次廃止することを2018年8月に発表しています。

 2018年9月下旬から東京武蔵野エリアの13店舗で、プラスチック製ストロー撤去を試験的にスタートするとともに、要望に応じて提供するストローの素材として、紙、生分解性素材、食材等の代替品の導入を検討。紙製ストローは、長時間ドリンクに浸すと少し柔らかくなってしまうなど滞在時間が長いガストには向かず、トウモロコシが原料のバイオマスストローの採用を決定したとのこと。

地球環境保護に対する協力をお願いするPOPを各テーブルに設置
従来のプラスチック製ストロー(上)とバイオマスストロー(下)

 バイオマスは、土中の微生物により最終的に水と二酸化炭素に分解されます。焼却した場合でも有害物質が発生せず、原料となる植物が光合成により二酸化炭素を吸収するため大気中の二酸化炭素の量が変わらないことから、地球温暖化防止に貢献すると考えられるとしています。


[古川 敦]