大戸屋が12日(火)に全店舗休業 不適切行為を受けて「再教育と店舗の清掃」で見つめ直す日に~風化させないため、再発防止のための動画も公開
大戸屋ホールディングスと大戸屋が4日、同社店舗での不適切な行為の動画が拡散した問題を真摯に受け止めて、2019年3月12日(火)に「大戸屋ごはん処」全店舗を休業して、「従業員の再教育」と「店舗の清掃」を実施し、「食を通じて社会に貢献する」という使命と存在意義を見つめ直す日とすると発表しました。なお、ショッピングセンター内の店舗など一部の店舗は営業されます
同社では、今回の不適切行為の本質について「『食べものを粗末にするという、食べもの屋としてあってはならない行為を起してしまった』ことにあり、グループの全役員・従業員がこのことを重く受け止めなければなない」と分析、「投稿された動画を見た方々が、日頃どのように食材を取り扱っているのかという疑念や不安を持ったことは事実であり、問題を起こした個人の責任のみならず、従業員教育が不十分であった経営にも責任がありる」とし、全社の責任であるとしています。
従って、今回の不適切行為で失ってしまった信頼を取り戻す第一歩として、営業を1日取り止めて、従業員の再教育と店舗の清掃を行ない、大戸屋グループの全従業員が飲食店で働くことの社会的意義を再認識するとともに、食を提供する者としてのモラルの向上を図ることにしたとのこと。
加えて、今回の問題と反省を風化させないため、再発防止のために定めた遵守事項を表示した動画が公開されました。
なお、通期連結業績予想についても、「大戸屋ごはん処りんくうシークル店」において発生したアルバイト従業員による「不適切動画事案」と、それを受けた国内全店舗の休業などにより下方修正。売上高は前回発表予想260億円から、1億8,000万円減の258億2,000万円に、経常利益は前回予想から1億円減の4億8,000万円に修正されています。また、常勤取締役(5名)の月額報酬額の10%が1カ月減額されます。
【修正の理由】
1.店舗売上高の減少(国内直営事業)
2.食材及びロイヤリティ売上高の減少(国内フランチャイズ事業)
3.国内フランチャイズ加盟者に対する売上補填額を特別損失に計上
大戸屋の不適切行為の再発防止に向けた取り組み
実施した再発防止策
1.服務規程および従業員教育の再徹底
7項目の遵守事項を制定し、全従業員に通達の上、内容確認の署名を取得
2.服務規程の遵守の啓発ポスターを本部および全店舗へ掲示
3.大戸屋社長名で全店舗従業員へ社会的役割に関する喚起文書を通知
今後予定している取り組み
1.全店舗を休業し従業員勉強会と店舗清掃の実施
3月12日(火)に国内の大戸屋ごはん処全店舗を休業し、店舗内での勉強会と店内清掃を実施
2.3月13日(水)~15日(金)にかけて開催予定の「店主会」における啓発(直営店舗)
3月13日(水)~4月12日(金)にかけて開催予定の「FCエリア会」における啓発(フランチャイズ店舗)
・店内における服務規律の徹底
・食材・店舗備品の取り扱いおよび衛生管理ルールの徹底
・SNS等インターネット投稿における社会的影響と責任に関する研修の実施
・店舗スタッフへの教育マニュアルに基づく定期的な啓発の実施の徹底
3.4月中に全国でパートアルバイト向けの研修会を実施
4.雇用契約締結時に服務規程を充分に説明し同規程を遵守する旨の誓約書を受領
5.本事案の風化を防ぐため啓発を目的とした動画を作成し社内外へ公開