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【食レポ】東京・八重洲の「ダバインディア」で南インド料理! クレープのような見た目のドーサ、華やかな香りのバスマティライスと食べるチキンカレーは激ウマ!

[2019/7/19 10:25]

 日本でインド料理と言えば、タンドールで焼き上げる「ナン」や「バターチキンカレー」など北インド発祥の料理がまだまだメジャーです。

 小麦粉で焼いたナンやチャパティは、精製した小麦粉は普及していなかった昔は高級品。生クリームなどを使ったとろみのあるカレーと一緒に食べる北インドの料理は宮廷料理として発展したものと言われています。

 これに対して、炊いた米といっしょに、豆や野菜を入れたシャバシャバ系のカレーを食べる、いわば“庶民派カレー”が南インド料理です。

 今回は東京・八重洲で、日本ではまだまだマイナーな南インド料理が楽しめる「ダバインディア」へ行ってきました!

東京・八重洲にある「ダバインディア」は、オフィス街が静まり返る土日祝日を選んだ上に客足が遠のく雨の日をあえて狙ってみたのにもかかわらず大行列!

 「ダバインディア」は、ミシュランビブグルマンにも選ばれた南インド料理が楽しめる名店。とろみのある濃厚なおいしさが楽しめる北インドのカレーに対して、南インド料理は油脂をあまり多く使わないためシャバシャバ系で、カレー料理の具も野菜や豆が多く、北インド料理と比べてさっぱり楽しめる料理が多いのが特徴となっています。

 ミシュランのビブグルマンは、ミシュランガイドで星こそつかないものの、ミシュラン推薦のクオリティで価格はお手頃と、日常使いできるコスパ最高なお店が掲載されるコーナーです。

 「ダバインディア」は、平日はサラリーマンでごった返す東京・八重洲エリアにあり、あえて人通りの少ない雨の週末を選んでお店に足を運んだのにも関わらず、長い行列ができていてビックリ!

 到着したのは午前11時50分ごろなので、土日でもランチタイムをもう少し外したほうがすんなり入店できるかもしれません。並んで30分ほどで席に着くことができました。

 「ダバインディア」のランチタイムは、夜の営業時間にも楽しめる前菜、サラダ、一品料理、各種カレーのほか、土日祝日のランチタイム限定「ホリディランチメニュー」も用意されています。

 今回は、マサラドーサ(小)or 2種のタンドリーチキン、レギュラーメニューから好きなカレーメニュー1種、ナン or バスマティライス、マサラティ or マドラスコーヒー or ラッシーの「ホリディランチコース」2,100円(税込)をオーダーしてみました。

「ホリディランチコース」を注文して最初に出てきたのは「マサラドーサ(小)」!

 オーダーしてすぐに、南インド式クレープのような「マサラドーサ(小)」が登場!

 ドーサはゴーフレットにも似たサクサク感、クチャっとした柔らかくモチモチとした食感がの両方が楽しめる、摩訶不思議なウマさ!

 淡麗かつスパイシーなスープ、刺激的な辛味が効いたディップソースに絡めても美味しいのですが、特に塩気と辛味がこだまするマサラスパイスが効いたジャガイモを交えて食べるのが最高にウマウマ!

 美味しく量も少なめだったので、あっという間に「マサラドーサ(小)」を平らげました!

ドーサはサクサク感とモチモチ感が両立した不思議な食感で、特にマサラ風味なジャガイモとの相性最高!

 メインのカレーは「マサラドーサ(小)」を完食してから10分ほどたってからバスマティライスとともに登場!

 カレーは、「マドラス(現在のチェンナイ)を代表する洗練された味、当店でインド人に一番人気」というメニューの説明を読んで「チェティナードチキンカレー」を選んでみました。

メインはバスマティライス、お店でインド人に1番人気と記された「チェティナードチキンカレー」をセレクト

 「チェティナードチキンカレー」は、“シャバシャバ系”という南インドカレーの一般的なイメージとは違って、とろみのあるカレーでした。鮮やかな生のハーブが散らしてあり、未知の美味しさに期待!

メインの「チェティナードチキンカレー」は、シャバシャバ系という一般的な南インドカレーのイメージとは異なり、とろみがあるカレー!

 早速、「チェティナードチキンカレー」を食べてみると、粘性がありそうな姿にふさわしい豆と思われる滑らかな舌触りとともにナッツのコク、鮮やかなハーブの香り、スパイスの香りや辛味、熱々ジューシーな鶏肉の旨味が口の中で渾然一体となって感動的なウマさ!

粘性高めな「チェティナードチキンカレー」はこってり系なカレーかと思いきや、豆、ナッツ、ハーブ、スパイス、鶏肉の風味が入り混じって圧倒的なウマさに満ちあふれているものの、脂っこさは皆無で蒸し暑い時期にピッタリなカレーメニュー!

 さらに、バスマティライスと一緒に食べると最高にウマウマ!

 ルーから感じられる豆やナッツ由来の旨味やコク、ハーブの香り、スパイスの香りや辛味、鶏肉からにじみ出る旨味が華やかな香りが立ち込めるパラパラ食感のバスマティライスに馴染んでスプーンを持つ手が止まりません!

バスマティライスとチェティナードチキンカレーの組み合わせは「さすが名店の味!」と叫びたくなるほど鬼ウマ!

 最後は甘さ控えめで、ヨーグルト独特のコクとともに爽やかな酸味が心地よい「ラッシー」を飲み干して食事終了! ごちそうさまでした!

コースについてくる「ラッシー」は、甘味よりもヨーグルト独特のコク、酸味が立ってカレーメニューとの相性最高!



 今回は、平日にはたくさんのサラリーマンが働く東京・八重洲で、本格的な南インド料理が楽しめる、「ダバインディア」へ行ってきました!

 「ホリディランチコース」は、クレープのようにも見える「マサラドーサ(小)」と「2種のタンドリーチキン」から選べるのですが、初めての訪問なら、このお店ならではの味「マサラドーサ(小)」を選びたいところ。

 サクサクとした食感とモチモチ食感が両立しているドーサが思いのほか美味しい上に、中に入ったマサラスパイス風味が馴染んだじゃがいも、刺激的なスープ、辛味が立ったディップソースとの相性も良く、あっという間に食べてしまう美味しさ!

 メインの「チェティナードチキンカレー」は、日本のカレーや北インド風のカレーに似た粘性が感じられながらも脂っこさはゼロ。絶妙な塩気、豆やナッツのコク、ハーブの香り、スパイスの香りと辛味、アツアツで旨味十分な鶏肉の美味しさが効いて激ウマ!

 「チェティナードチキンカレー」は、華やかな香りが効いたバスマティライスとも相性が良く、食べる手が止まらないウマさです!

 食後の「ラッシー」は甘さ控えめ。ヨーグルト由来のコクや酸味が効いてスパイシーな料理とよく合い、前菜からメイン、ドリンクに至るまで大満足なランチタイムとなりました!

 激ウマなのにさっぱり、スパイスの風味が効いた南インド料理が楽しめる「ダバインディア」。八重洲へ立ち寄った際は、ぜひ一度お試しください。

[池延大栄(大帝オレ)]