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冷凍工程を1回に削減してさらに美味しく! 「フィレオフィッシュ」が25年ぶりにリニューアルして本日31日(木)までに全店舗で切り替え

[2019/10/31 10:05]

 日本マクドナルドが、1971年の創業時からの人気メニュー「フィレオフィッシュ」を、25年ぶりにリニューアル。2019年10月より全国のマクドナルド店舗で順次切り替え、10月31日(木)までに全店舗で新しい「フィレオフィッシュ」が楽しめるようになります。価格は340円(税込)、エネルギーは341kcal。朝マックの時間帯を含め、終日販売されます。

 「フィレオフィッシュ」は、1965年にアメリカで誕生し、日本では1971年の創業時から半世紀にわたってレギュラー販売し続けているロングセラー商品。外はサクサク、中はしっとりふっくらな白身魚のフィッシュポーションにチーズとタルタルソースを合わせ、ふわふわのバンズでサンドしたバーガーです。

 今回、メイン食材である「フィッシュポーション」を大きくリニューアルし、おなじみの「フィレオフィッシュ」が、よりおいしくなって生まれ変わるとのこと。原材料のスケソウダラの冷凍工程を、従来の「2回」から「1回」に変更し、漁獲した魚をより新鮮なうちに素早く加工して、一度冷凍したら日本の店舗でフライされるまで凍ったまま届く行程になります。

 「見た目(魚肉の白さ)」、「食感(ジューシーで身がしっかりとしている)」、「風味(魚本来の味)」という3つのポイントで、マクドナルド社内での食材評価システムのスコアでも従来のフィッシュポーションを上回る結果が出ており、美味しさが向上したとしています。

 今回のリニューアルは、生産工程における水やCO2の削減にもつながり、環境への負荷軽減も実現。さらに生産工程全体で「MSC CoC認証」を取得し、日本で販売するフィレオフィッシュのパッケージにMSCの「海のエコラベル」が表示されます。この新パッケージは11月から順次切り替わる予定です。

フィッシュポーションのリニューアルのポイント

【従来の生産工程】

1.アラスカのベーリング海で獲れた「スケソウダラ」を漁獲後、魚のまま冷凍してタイに輸送

2.タイの加工工場で魚を解凍し、骨や皮などを除去したあと、切り身を型枠に並べてブロック状に成型して再び冷凍

3.冷凍されたフィッシュブロックを、フィッシュポーションの形状(四角)にカットし、衣とパン粉をつける

4.袋詰めして日本へ出荷

【リニューアル後の生産工程】

1.アラスカのベーリング海で獲れた「スケソウダラ」を漁獲後、漁場近くの工場で速やかに骨や皮などを除去し、鮮度を保ったまま、切り身を型枠に並べてブロック状に成型・冷凍のうえ、タイに輸送

2.タイの加工工場で、冷凍されたフィッシュブロックをフィッシュポーションの形状(四角)にカットし、衣とパン粉をつける

3.袋詰めして日本へ出荷

 アラスカで漁獲後、現地ですぐに原材料処理&鮮度を保ったままブロック状に冷凍してからタイに輸送することで、冷凍工程が2回から1回に削減され、魚肉本来の見た目・食感・風味をより感じられるようになるとのこと。

環境への負荷軽減

 フィッシュポーションの生産工程の見直しにより、従来の加工で使用していた解凍用の水は、年間で約50%削減でき、淡水資源への負荷を軽減することができたとのこと。また魚の形ではなくブロック状で輸送することで輸送効率も上がり、かつ2回の冷凍に使用していた電力も削減できるため、CO2換算で約38%の削減効果があり、さらに魚の内臓などは他製品へリサイクルされ、魚由来の廃棄物も約5%削減されるとしています。

私たちがお答えします。「フィッシュポーション工場」篇
[古川 敦]