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吉野家の1号店で90年間愛された「ねぎだく」が復活! 「ねぎだく牛丼」が明日9日(水)に全国発売~従来の「ねぎだく」は終了。+102円で玉ねぎ4倍増しで別鉢提供

[2020/1/7 16:15]

 吉野家が、一号店「吉野家 築地店」限定で提供していた「ねぎだく牛丼」を2020年1月8日(水)11時から全国の吉野家店舗(一部店舗を除く)で販売開始します。通常の「牛丼」に+102円(税別)で、玉ねぎが「牛丼並盛」比で4倍増しになります。テイクアウトできます。

 2018年10月6日に92年間の営業に幕を閉じた「吉野家 築地店」独自の食べ方「ねぎだく」は特殊注文の一つで、注文が入ると、牛丼の牛肉の量は変えずに玉ねぎを通常より多く盛り付けて提供されていました。

 肉鍋の中で素材本来の甘さが引き出され、牛肉の旨味と特製のたれをじっくり染み渡らせた玉ねぎを牛肉と存分に味わえる「ねぎだく」は、牛丼のうまい食べ方を探求して生まれた歴史的な逸品としています。

 今回、販売が開始される「ねぎだく牛丼」は並盛の場合、玉ねぎの量は「牛丼並盛」と比較して4倍増し、牛肉と玉ねぎの割合は1:2の割合になります。増量分の玉ねぎはサイズによっては丼の上に乗り切らない場合があるため、別鉢で提供されます。

※「ねぎだく牛丼」の玉ねぎは別鉢で提供されます

 玉ねぎは、好みのタイミングで牛丼へ追加できるので、牛肉を一緒に頬張った際の美味さを再確認したり、牛丼の玉ねぎならではの甘味やこく深さ、シャキシャキ感をじっくり味わったり、卓上にある紅生姜や特製七味で味に変化をつけたり、工夫次第でいろいろな楽しみ方ができます。

 なお、吉野家ではバイヤーが産地へ出向き、吉野家の牛丼に合う糖度が高く食感が良い玉ねぎを仕入れているそうです。

吉野家 築地店の主要な特殊注文

築地で営業していた初期の店舗の様子

「ねぎだく」は吉野家一号店である「吉野家 築地店」発祥の特殊注文です。築地店は魚市場で働く食のプロが常連客であることが多く、常連客は自分好みの牛丼を食べようと通好みする特殊注文を生み出し、店舗もそれらの注文に応じた牛丼を提供していました。

 特殊注文には「つゆだく」や「つゆぬき」、「ねぎだく」、「アタマの大盛」、「あつしろ」、「つめしろ」、「肉した」、「とろだく」などがあり、メニュー表などには記載されていませんでしたが、いつしか「つゆだく」は吉野家の裏メニューとして定着し、「ねぎだく」は築地店では肉の量はそのままに玉ねぎの分量を追加していたのに対し、他の店舗では牛肉と玉ねぎの配分を変更した「ねぎだく」として定着していきました。

 なお、「ねぎだく牛丼」の販売に伴い、特殊注文として対応していた「ねぎだく」サービスは終了するとのことです。

 築地店は築地市場が豊洲へ移転することに伴い、2018年10月6日に営業を終了。以降、築地店独自の「ねぎだく」をはじめ数々の特殊注文は幻の存在となっていきましたが、通好みの特殊注文を惜しむ声が多くあるとのことで、今回、築地店独自の「ねぎだく」同様、肉の量はそのままで玉ねぎを増量した「ねぎだく牛丼」を販売開始することを決定したとのことです。

豊洲移転による閉店前の店舗の様子

 築地店の「ねぎだく」が復活するのは営業終了から1年3カ月ぶり、築地店の特殊注文を定番商品として全国店舗で販売開始するのは「アタマの大盛」(2013年10月から全国店舗で提供開始)以来です。

[古川 敦]