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無印良品が「コオロギせんべい」を発売! ネットストアで5/20(水)先行販売~コオロギはパウダー状にしてせんべいに練り込み“エビに近い香ばしい風味”

[2020/5/13 18:17]

 無印良品を展開する株式会社良品計画は、2020年5月20日(水)から、「コオロギせんべい」を無印良品のネットストアで先行販売します。

 「コオロギせんべい」55g入りで、価格は190円(税込)。

 無印良品の「コオロギせんべい」は、徳島大学の研究をベースに飼育された「フタホシコオロギ」という熱帯性のコオロギを使用。

 コオロギは全て衛生的で安全な環境で飼育され、温度や湿度を一定に保つことにより通年産卵させることが可能で、食用に使用する量を生産することができるそうです。

 コオロギはパウダー状にしてせんべいに練りこみ、コオロギの味を活かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合で製造。エビに近い香ばしい風味が楽しめるとのことです。

 なお、食用コオロギパウダーは、えびやカニなどの甲殻類と類似した成分が含まれています。無印良品では、えびやカニのアレルギーがある人は購入を控えるよう、注意を促しています。

コオロギのわけ(「コオロギせんべい」特集ページより)

 なぜコオロギなのかについて、無印良品は「コオロギせんべい」特集ページで「昆虫は主な動物性たんぱく資源の家畜に比べ、主要な栄養素を多く体内に含むため、栄養素を効率よく摂取することができる」と説明。

 また、昆虫を生育する際の温室効果ガス排出量や必要な水やエサの量は、一般的な家畜と比べて圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されると言われていることを挙げています。具体的には、たんぱく質1kgを生産するのに、牛なら10kgのエサ・2万2000リットルの水が必要ですが、コオロギならわずか1.7kgのエサ・4リットルの水しか必要としません。

 昆虫の中でもコオロギを選んだ理由としては、育成に必要な水やえさの量が圧倒的に少なく、省スペースで飼育が容易なこと、約35日で成虫になるという成長スピードの速さ、主に雑穀類を食べますが、雑食なのでエサの選択肢が広く、残った食品を餌として与えるなどして食料廃棄の問題にも貢献する可能性があるからと説明。

 日本でもバッタを食べる長野県など、昆虫食の食文化をもつ地域もありますが、どちらかというと少数派。パウダーとして食材に使うことで、普通のえびせんべいのような見た目なので、バッタの佃煮は食べられない人でも気軽にチャレンジできそうです。

[工藤ひろえ]