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15日(日)から一時休業の明治13年創業の老舗すき焼き店「ちんや」の暖簾を、WDIが承継! 浅草で来春の再開を目指す~WDIは「カプリチョーザ」「エッグスンシングス」「ウルフギャング・ステーキハウス」などを運営

[2021/8/13 12:50]

 国内外にレストランを展開するWDIが13日、東京・浅草に店を構える創業141年の老舗すき焼き店「ちんや」(現店舗所在地:東京都台東区浅草1-3-4)の暖簾を承継すると発表しました。今回の事業承継により、WDI GROUPでは、自社が抱える多彩な食文化の経験をもとに、「ちんや」という歴史あるブランドを守りながら、今まで繋いできた伝統を守りつつ、さらなるブランド力の向上と拡大を目指すとしています。

 「ちんや」は、1880年(明治13年)に、東京・浅草の地に料理屋として創業。1903年(明治36年)すき焼きの専門店となり、そのブランドを現在まで守り続け、料理へのこだわり、味、クオリティから日本を代表するすき焼き店として、その名を馳せてきましたが、店舗の老朽化、新型コロナウィルス感染症などの昨今の情勢などの影響から、2021年8月15日(日)に一時休業の決定がなされていました。

 WDI GROUPでは、「ちんや」の暖簾の承継に際し、現店主である住吉史彦氏にも参画してもらい、その伝統、こだわり、味を崩すことなく受け継ぎ、永続的に発展させていくとしています。なお、旧店舗は予定通り8月15日で一時休業となりますが、WDI GROUPにより、創業の地である浅草へ2022年春の再開を目指し、プロジェクトを進めていくとしています。このプロジェクトには、現スタッフにも協力してもらう予定とのことです。

「ちんや」 6代目 現店主 住吉史彦氏のコメント

 141年の歴史を持つ「ちんや」の事業を引き継いでいただける方を探している中で、WDIの方々との出会いの機会を頂きました。海外の多くの人気ブランドを息長く運営されているWDIの運営の秘訣として、徹底したブランド理解と秀逸なオペレーション力があることを知り、「ちんや」の未来を託したいと決断しました。

 これまで海外ブランドの導入に実績のあったWDIが日本の暖簾の承継に乗り出そうとされていたタイミングで御縁をいただけたことは、「ちんや」にとって幸運と申すほかありません。これまで「ちんや」を愛して下さった、全ての皆様に喜んでいただけるカタチがとれたと確信しております。

WDI GROUP 代表取締役 清水謙氏のコメント

 明治時代から続く「ちんや」の暖簾を承継させていただく重責と期待に、引き締まる想いです。日本の代表的な食文化である「すき焼」を通じて、長年に渡り多くの方に慕われてきた「ちんや」の魅力と、「適サシ肉」をはじめとする和牛へのこだわりなどを、しっかりと引き継いで、暖簾に恥じぬよう、末永いブランド作りに貢献したいと考えています。

「ちんや」 概要

大正時代の「ちんや」

 1880年(明治13年)に、東京・浅草に料理屋として創業、1903年(明治36年)すき焼きの専門店となり、現在では浅草最古のすき焼き店として、国内、海外から愛され、世界にすき焼き文化を広めてきました。

 店名の「ちんや」は、料理店創業以前の江戸時代、諸大名や豪商相手に狆(ちん)などの愛玩動物を納め、獣医を兼ねていたことから、「狆屋(ちんや)」と呼ばれていたことが由来となっています。

 店舗には精肉売店も擁し、すき焼きに使用する食材(肉)は黒毛和種のメス牛肉に限定。2017年には「適サシ肉」を宣言し、A5等級の使用をやめるとともに、「適サシ肉」を商標登録(登録第5980224号、登録日:2017年9月15日)するなど、「すき焼き文化」の醸成に努めています。

[古川 敦]