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サイコロ「1」「2」の組み合わせは「ピザ」の代名詞だった!? 古代エジプトの壁画にドミノ・ピザのロゴの起源を発見!~イタリア・ピサ大学の研究成果により解明 [エイプリルフール]

[2022/4/1 22:42]

 エジプトとイタリアの考古学チーム「古代エジプト壁画考古学プロジェクト(AEMAP)」が、紀元前1500年ごろのピラミッドの壁画に書かれた古代エジプトの象形文字ヒエログリフの解明に成功したと発表。発表によると、ピザの原型といわれる円形の平たい食物と一緒に、現代のサイコロの「1」と「2」に似た図柄が描かれているという。ドミノ・ピザ ジャパンでは、会社ロゴの由来解明につながる糸口であるとして、近く、エジプトに調査団を送る考えとのこと。

紀元前1500年ごろのピラミッド壁画 (画像:ドミノ・ピザ ジャパン)

 ピザの起源は、紀元前3000年頃の古代エジプト文明にまで遡ると言われており、古代エジプト人が石窯に生地を貼り付けて焼く調理法が、エジプトの壁画に残されており、ピザの原型であるとされています。

 「古代エジプト壁画考古学プロジェクト(AEMAP:Ancient Egyptian Mural Archaeology Project)」は、このほど、紀元前1500年ごろのエジプト新王国時代のものとみられる壁画の解明に成功したと発表。この壁画には、ピザの原型とみられる円形の平たい食物が描かれており、古代エジプト人の主食糧であった麦を収穫する様子や、壷をつかって調理する様子、ピザを窯に入れる様子が描かれ、さらに、箱状のものに入れてデリバリーする様子や、頭に髪飾りをつけた女性が口に運ぶ様子が確認され、その周りに、現代のサイコロの目の「1」と「2」に似た図柄が確認されました。

 前後の文脈の解読を進めたところ、現代のサイコロの「1」と「2」を表す図柄が、「ピザ」の象徴として使われていたのではと、プロジェクトチームでは推測しているとのこと。古代エジプト文明が最も栄えた時代において、ピザは日常的に親しまれ、またデリバリーして食べる習慣があった可能性がうかがえるとしています。

 プロジェクトを率いるイタリア ピサ・ガリレオ大学(1589年設立、イタリア・トスカーナ州)のキスイ・ダザピ氏は、「ピザの原型を表す壁画は確認されてきたが、ピザを表す文字はこれまで発見されなかった。ピザの代名詞として、サイコロの目に似た図柄が使われていたというのは、新たな発見であり、この簡単な図柄で表せるほど、ピザが身近で日常的に親しまれる食事であったかを表すものである」としています。

 ドミノ・ピザのロゴの起源には諸説あるとされているが、ドミノ・ピザの創設者、トーマス・S・モナハン氏は、古代エジプト文明の壁画の存在を知っていたらしいとされていました。今回、考古学的研究から壁画の内容が解明されたことで、株式会社ドミノ・ピザ ジャパンは、会社ロゴは古代エジプト壁画にインスピレーションを受けていたという説が濃厚になったと判断し、多国籍チームの調査団をエジプトに送り、創業者の想いの解明に一層近づけたい考えとのことです。

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[古川 敦]