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3月10日(さと)が「たけのこの里の日」に! 「きのこの山の日」に対抗して便乗するものがないから語呂合わせで~オリジナルスマホVRゴーグルが当たるキャンペーンも

[2017/2/16 11:00]

 明治は16日、「たけのこの里」の記念日として「3(さ)」「10(と)」の語呂合わせから、3月10日を「たけのこの里の日」と制定し、日本記念日協会に認定されたことを発表しました。

実物では再現不可能と言われている「たけのこの里の日」記念日ロゴ

 2016年8月11日の「山の日」に便乗して、「きのこの山」の記念日である「きのこの山の日」が制定されてから遅れること7カ月。「ついに『たけのこの里』をご愛顧いただいている方々への感謝の気持ちを伝える記念日が誕生する運びとなりました」としています。

 「たけのこの里の日」制定を祝して、全国7カ所にある工場見学施設「明治なるほどファクトリー」のうち6施設で、当日来場者全員に「たけのこの里」がプレゼントされます。

 また、2月28日より、誰でも応募できる「きのこの山・たけのこの里 オリジナルスマホ VR ゴーグル」が1日1種類ずつ1名に当たるキャンペーンも実施されます。ダンボール製のVRゴーグルとスマホを使って、お手軽にVR体験ができる「ハコスコ」を採用しています。

 「今話題のVRゴーグルと、『きのこの山』『たけのこの里』のパッケージのサイズ感が似ているというだけで、作ってしまったので、何が見えるかは考えておきます」とのこと。

「たけのこの里」開発担当者からも長すぎる喜びのコメント

 「たけのこの里」はおかげさまで大変長い期間ご愛顧いただいているロングセラーブランド商品で あり、いつか記念日を制定できるといいな、とは考えておりました。そんな折、昨年、新たな祝日 「山の日」に便乗する形で「きのこの山の日」が誕生しましたが、この時はただただ悔しく、「や られたな」という思いが募るばかりでした。長い間戦い続けてきたライバルにやっと生まれた記念 日。本当は讃えてあげないと、と思いながらも、心からの拍手を送れずにいました。あまりの悔し さに、そこからしばらく天に「里の日もできろ!」と祈る日が続いたのですが、そう簡単に祝日が 生まれるはずもなく、唇を噛むばかりの日々でした。

 ちょうど昨年末頃から、2017年は3連休が非常に少ないと話題になっており、これは「たけのこ の里」が手を挙げて、どこかに新たな祝日「里の日」作って、国民の皆さまにやすらぎを届けろと いう天啓なのではないかと、いっそ国に直訴した方が良いのではないかという勘違いを起こしそう になるほどの悔しさでした。

 しかし、ある日、思い立ちました。「きっかけがないのであれば、見つけて、こじつけでもなんで もいいから、作るしかない」と。その時に思いついたのが、「語呂合わせ」という方法でした。日 本で昔から親しまれているこの方法で暦を見直し、社内で検討した結果、「3 月 10 日」が「3(さ)」 「10(と)」となるため、ぴったりだという結論に。そこからはとんとん拍子で話は進み、このたび、 無事に「たけのこの里の日」制定となりました。

 長らくご愛顧いただいている商品ではございますが、この「たけのこの里の日」をきっかけに、日 頃の感謝の気持ちをお伝えしたり、 「たけのこの里」を多くの皆さんにご賞味頂いたりする機会に なればと考えております。 「たけのこの里」を感じられるキャンペーンなども考えておりますので、 ぜひお楽しみいただければと思っております。

 チャンスは来るものではなく、自らつかみにいくものだという開拓者精神を見せるいい機会になっ たかとも思っております。今となっては、軽い気持ちで便乗して誕生した「きのこの山の日」より も、やや無理やりなところがあっても、自分たちで発掘した、そう、さながらたけのこを掘るかの ような気持ちで語呂の良い日を“発掘”して作った「たけのこの里の日」の方が、誇らしく、輝いて いるとすら思い始めました。

 「里の日なんてないから、残念ですね」と思っていた「きのこの山」開発担当者も、きっと驚いて いるのではないでしょうか(笑)。「きのたけ論争」みたいな風に、ネットでは言われているわけで すけれども、基本的には、まあ、ネットの声を見ていただければ、どちらが優勢かは、はっきりは 言わないんですけど、唯一、記念日の有無だけは負けているかなというところではあったので、も う完全に、負けている点はなくなったのではないでしょうか(笑)。残念ながら論争に終止符ですか ね(笑)。

 ずいぶんと長くなってしまいましたが、最後に一言だけ。 「遅れること7ヶ月。時は来た!それだ けだ!」

「きのこの山」開発担当者

 「3(さ)」 「10(と)」という語呂合わせは非常にキャッチーで、祝日がない中、よくひねり出したな ぁというのが正直な感想です。「きのこの山の日」はおかげさまで社内外にて大変話題となったの で、正直勝った!と思っていましたが、これでまた振り出しに戻りましたね・・・。

 動画やキャンペーンも開催するとのことで、どこかで「きのこの山」要素も組み込んでやろうかと 画策しています。そもそも、極めて自然な「きのこの山の日」記念日ロゴと違って、「たけのこの 里の日」の記念日ロゴ、見ていただければわかると思うのですが、たけのこが重なった部分なんて、 まるで「たけのこの里」同士がめり込んでいるみたいで、厳密には商品で再現できないですよね(笑)。

[古川 敦]