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フランスでプラスチック片が混入。「ボルヴィック 500m」370万本を自主回収~「内容液には影響を与えないが、口腔内等を傷つける可能性」

[2017/5/3 12:52]

 キリンビバレッジが2日、フランスからの輸入ならびに販売している「ボルヴィック 500mlペットボトル」にプラスチック片が混入している可能性が判明し、自主回収すると発表しました。

 対象は九州・沖縄を除く全国の出荷エリアで、容器肩部分に印字(白文字)されている賞味期限の二段書きの上段が“2019年10月”と記載されているもの。対象商品数は15.3万ケース(約370万本)。なお、330ml、1L、1.5Lペットボトルは対象外です。該当する商品は料金着払いで送付すると、後日、代替品が発送されます。

 原因については、フランスの製造工場の充填機で、プラスチック製の部品(1個)が破損し、その一部が容器内に落下したことによるとしています。プラスチック片の材質はポリエチレンで、充填工程においても常に内容液(ナチュラルミネラルウオーター)と接している部品であるため、食品に使用する安全性基準を満たし、内容液の成分などには影響を与えないことを確認しているとのこと。

 しかし、プラスチック片は黒色で液表面に浮くものの、気づかずに口に入れた場合に、口腔内等を傷つける可能性があるとしています。なお、これまでに健康被害の報告はないとのこと。

 同社では「今後このような事態が発生することのないよう、現地製造工場において再発防止に向けた対策を開始しており、より一層の品質管理の徹底に努めてまいります」としています。

[古川 敦]