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“世界一固いアイス”と噂の井村屋「あずきバー」を削る! 試作を重ねて完成した「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」が本日29日(木)発売~「固いなら 削ってみせよう あずきバー」

[2017/6/29 12:59]

 タカラトミーアーツが、井村屋のアイスキャンディー「あずきバー」を削ってかき氷にすることができる「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」を2017年6月29日(木)に発売しました。希望小売価格は2,800円(税抜)。

 「おかしなシリーズ」とは、「誰もが知っている身近な食べものを、“簡単アクション”でより楽しく美味しくアレンジしよう」というコンセプトのもと、2011年より展開しているシリーズ。今回、その新商品として挑んだのが、井村屋より発売されている年間販売本数2億5000万本以上の国民的人気アイスキャンディー「あずきバー」。無香料・無着色の昔ながらの製法で作られる「あずきバー」は、“固さ”でも話題を集めており、一部 では“世界一固いアイス”とも言われています。

“世界一固いアイス”とも言われる「あずきバー」

 タカラトミーアーツは、「世界一固いともいわれる『あずきバー』をあえて削ることでふわふわのかき氷にしてみたい」という想いで、2016年9月から商品開発を始め、安全面やコストなどの点を考慮し、数ヶ月の構想ののち試作1号機を完成。しかし、社内の検証でうまく削ることができず、再度構造から検討し直し、改善点を洗い出し、何度目かの試作機を作り、井村屋に持ち込んだところ、プレゼンテーションの場で「あずきバー」の固さに途中で試作機が壊れるというアクシデントが発生。

第1号機

 その後、何度か試作機を持って井村屋の担当者を訪れ、目の前で「あずきバー」を削ろうとしては失敗する、ということを繰り返し、第6号機目にしてやっときれいなかき氷を作ることに成功したとのこと。

第2号機
第3号機
第4号機
第5号機

 「あずきバー」のスティックを引き抜く専用パーツの開発にも手こずり、7種の試作品を経たのち、“てこ”の原理を応用し、力をかけずに引き抜くことができる試作機が完成。削り機本体の最終試作である第6号機と合わせて、ついに井村屋担当者の前でも「あずきバー」を1本全て削ってかき氷にすることに成功したとのこと。

第6号機

 商品化には、細かな部分を調整し、誰でも簡単にかき氷が作れるようになっています。まずは「あずきバー」のスティック部分をスティック抜き取り専用パーツ「ぬけるんバー」に固定し、レバーを回してスティックを抜き取ります。その後スティックが抜けた「あずきバー」を本体にセットし、ハンドルを回すと「あずきバー」がするすると滑らかに削れ、ふわふわのかき氷になって出てきます。

ぬけるんバー

 「井村屋BOXあずきバー」あずきバー65ml専用商品、85mlには非対応。対象年齢15歳以上。本体サイズはW120×H190×D75mm、重さは本体+ぬけるんバー195g/本体163g

井村屋担当者より

 まさか、タカラトミーアーツ様が本当に機械を完成させるとは思っておりませんでした。あずきバーは固さや、粒部分とあん部分の物性の違いもあるので、ただ単に削ろうとしても大変難しいのです。タカラトミーアーツ様が試作機を何度も何度も作って挑戦する姿に、井村屋もドキドキハラハラいたしました。

 出来上がったかき氷は、ふわっとやわらかく、まず食感に驚き、その後ふんわりとあずきの味わいが広がって、新しい美味しさでした。いつものあずきバーも美味しいけれど、あずきバーかき氷も格別の美味しさですよ!

なぜ「あずきバー」は固いのか

 「あずきバー」の原材料は「ぜんざい」と同じあずき・砂糖・コーンスターチ・塩・水あめだけで、アイスが柔らかくなる添加物は入っていません。また、食物繊維たっぷりのあずきをぎっしり詰め込んでいるので、空気の泡が少なくなり現在の固さに。わざと固くしたのではなく、おいしさを追求した結果、固くなったのです。

[古川 敦]