本とコーヒーにこだわった、池袋の喧騒を忘れる隠れ家「梟書茶房」～食事やおしゃべり、一人静かに過ごしたいなどゾーン分けされたレトロな店内でひと休み

　東京メトロ池袋駅直結の駅ビル「Esola（エソラ）池袋」4階に6月30日(金)にオープンした「梟書茶房（フクロウ ショサボウ）」 。

　ドトールコーヒーと神楽坂の個性的な書店「かもめブックス」代表・柳下恭平氏のコラボレーションによる、「Coffee Meets Books」をコンセプトにしたドトールコーヒーの新ブランドです。

　「本とコーヒー」といっても、書店に併設するブックカフェではなく、思いがけない本との出合いや読書の時間を愉しむ喫茶店とのこと。新しい本との心ときめく出合いを期待して行ってみました。

Esola池袋B1入口には、本好き、コーヒー好きなら思わず足を止めてしまう大きなサインボードとメニューのサンプルがディスプレイされています

　エスカレーターとエレベーターを乗り継ぎ、4階へ。

　4階でエレベーターの扉が開くと、池袋駅の喧騒とは別世界の落ち着いた光景に迎えられます。ブックカバーに包まれタイトルの見えない不思議な本をちらちらと眺めながら、広い通路を静かに進むと、梟書茶房に到着です。

約2,000冊の本は、推薦文を添えたブックカバーに包まれタイトルが隠されたシークレットブック

レトロな雰囲気漂う入口

　レトロな雰囲気漂う入口で店員さんに丁寧に迎えられ、これからここで過ごすしばしの時間への期待をふくらませつつ、いざ、店内へ。

　客席エリアは4つのテーマで空間が分かれています。コーヒーと本のテーマパークのようでワクワク。

客席エリアは4つのゾーンに分かれています。その日の気分や目的で選んで

ソファー席もあり、くつろげそうな「珈琲と食事を楽しむゾーン」

明るい光が差し込むウッディな空間の「お喋りするゾーン」

自宅の窓辺にこんなスペースが欲しい「物思いに耽るゾーン」

　今回は、学校の図書館をイメージした「読書と珈琲を楽しむゾーン」を選んでみました。

　「読書と珈琲を楽しむゾーン」テーブルランプを手元のトグルスイッチでつけたり消したりして、自分仕様の空間にカスタマイズしてコーヒーを待ちます。

前の席との仕切りは書見台風になっていて、メニューブックが置かれています

テーブルにはガラスがはめ込まれ、本が入っています

冷えたお水と一緒に、番号が彫られた鍵を渡されます。お会計時にはこの鍵で

サイフォン抽出の美しいコーヒー

　オリジナルの「梟（フクロウ）ブレンド」は、ドトールコーヒーの取締役であり日本スペシャルティコーヒー協会副会長でもある菅野眞博氏が、梟書茶房のコンセプトに合わせて開発したブレンド。

　メインになっているガテマラのコーヒー特有の華やかさが際立つ、甘くてクリーンなコーヒーで、まさに本を読みながら飲むコーヒーだと納得の味わいです。

　このクオリティで1杯540円(税込)はお得ではありますが、落ち着ける空間だけに、アナザーカップ(おかわり)割引があればもっといいのにという気も。ワガママな要望ですがご検討いただけるとうれしいです。

オーダーを受けてから一杯ずつサイフォンで抽出

サイフォン抽出のコーヒーは熱々でテープに運ばれてきます。1杯540円(税込)

ボリュームたっぷり！　BOOK サンド

　ホットドッグも心惹かれますが、今日は、「開いた本の間にはあふれんばかりの具材たち」というキャッチの梟書茶房イチ押しメニュー、BOOKサンドをいただくことにします

　BOOKサンドは３種類、各648円(税込)です。３種類のハムとデンマーク産のマリボーチーズの「ハムとチーズ」、北海道サーモンと野菜たっぷりの「サーモンタルタルとごちそうサラダサンド」を気にしつつ、「コンビーフと北海道ポテト」をセレクト。

目移りするフードメニュー。初回なので目玉のBOOKサンドを注文

本を読みながら片手に持って食べられるようにと、ワックスペーパーで包まれて登場。ナイフやフォークはつきません

パンは、クラスト(表皮)がパリッと香ばしく、クラム(中身)はしっとりもっちり系。ボリュームのある具材に負けない小麦の甘みを味わえる美味しいパンです

本に見立てたパンの間からは、粗挽きの黒胡椒でお化粧したチェダーチーズに覆われた、コンビーフとポテト。北海道ポテトはごろごろっとうれしい大きさ。粗いほぐしのコンビーフは、自由が丘の黒毛和牛専門店“腰塚”の逸品で、やわらかくて旨みたっぷり

ガブリ!と頬張ると、チェダーチーズがポテトとコンビーフをつなぎ、絶妙なハーモニーが口の中に広がります

　サンドイッチに大満足したので、パスタやホットドッグも食べてみたくなりました。

　ちなみに11時～15時は、ホットドッグやサンド、パスタと一緒にドリンクをオーダーすると、216円(税込)引きになるセットサービスがありお得です。

本に見立てたシフォンケーキ「BOOKシフォン」

　BOOKシフォンも、梟書茶房の看板メニューのひとつ。

　「プレーン」540円(税込)、「ショコラ」540円(税込)、「プレーン＆ストロベリー」756円(税込)、「トリオ de ショコラ」756円(税込)、「フレンチシフォン」756円(税込)の5種類があります。

BOOKシフォンは5種類。フレンチシフォン以外は切り込みを入れてクリームやフルーツを挟み込んだBOOKスタイル

チョコ尽くしの「トリオ de ショコラ」

　登場した実物は、思っていたより大きい！　幅約12cm、高さ約8cmといったところでしょうか。

　トリオ de ショコラは、ショコラシフォン、チョコチップ＆チョコクランチ、チョコソースのトリプルのチョコレート攻めです。

　意外な大きさに、食べきれるかしらん……と一瞬たじろぎましたが、シフォンとクリームが軽めなので、どんどん食べ進みます。オールドイングリッシュタイプのカトラリーは、使い勝手のいい重さとサイズ。こんなところにもこだわりを感じます。

カリカリのチョコクランチ

板チョコといってもいいほどのサイズと厚みのチョコチップ

とどめのチョコソースをかける至福の一瞬

トリプルチョコの派手な前面に比べるとややさみしげなうしろ姿

オールドイングリッシュタイプのCASUAL PRODUCTのカトラリー。新潟県燕市で作られているMade in Japan

7月中は割引券を使うとブレンド＋シフォンケーキが300円引きに

　コーヒーは美味しいし、パスタやケーキも食べてみなくちゃという気になります。そして、いろんな席に座って、いろんな本と出会いたいから、近々再訪確定です。

　今度寄ってみようかなと思われた方に、ちょっとお得な情報を最後にご紹介。

「梟書茶房目録」とコーヒー&ケーキセットの300円割引券

　7月末日まで有効の割引券を使って、梟ブレンドとBOOKシフォンをセットでオーダーすると300円割引になります。割引券は、Esola(エソラ)池袋のラックや梟書茶房カウンター辺りでゲットできる可能性大です。

　また、7月末まではインスタグラムで「“撮っておき”の時間 フォトコンテスト」　http://www.esola-ikebukuro.com/article/2017/06/instagram.html　も実施中。

　応募は、Esola公式アカウント（@esola_ikebukuro）をフォローして、梟書茶房店内で撮影した写真に「#梟書茶房630」のハッシュタグを付けて投稿するだけ。優秀賞には1万円分のギフトカードがプレゼントされます。

　小説やエッセイはもちろん、漫画や料理、デザイン関係の本なども自由に手にとって読むことができ、コーヒーも美味しく、うんと長いしたいステキ空間を見つけました。シークレットブックとの出合いにもちょっとトキメキます。

　残念ながらWiFiはありませんが、PCを持ち込んでの仕事もはかどりそうな環境で、第二の書斎にしたいくらいです。

　池袋の駅地下からダイレクトに行ける梟書茶房。みなさんもぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

月刊・週刊誌から専門書までのステキなラインアップ

【お店情報】
店名　　：本と珈琲　梟書茶房（フクロウ ショサボウ）　[HP]
客席数　：禁煙116席（テラス喫煙可）
営業時間：10:30～22:00 （ラストオーダー 21:30）