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【食レポ】“世界一安いミシュラン星付きレストラン”で知られる香港の点心レストラン「添好運」が東京・日比谷に上陸! 揚げ物、蒸し物、ご飯物、シメのスイーツまで全部めちゃウマ!

[2018/4/20 09:51]

 世界のグルメが集まる東京に、香港の「世界一安いミシュランレストラン」と言われる「添好運」がこの4月にオープンしました!

 今回、日本に進出した「添好運(ティム・ホー・ワン)」は、「4年連続でミシュラン3つ星を獲得したフォーシーズンズホテル香港の広東料理店「龍景軒」の点心師を務めたMak Kwai Puiシェフが、パートナーのLeung Fai Keungシェフと“よりカジュアルに、日常的に本物の味を”をコンセプトにオープンした点心レストラン。

 お手頃価格ながら、ミシュランの1つ星を獲得し、「世界一安いミシュランレストラン」として知られています。本場香港でミシュランの星を獲得する点心が、お手頃価格で楽しめるとあって、現地でも大人気となっています。

 東京・日比谷シャンテにオープンした店舗も、お手頃価格はそのまま。メロンパンのような見た目の「ベイクド チャーシューバオ」は580円、「スペアリブの蒸しご飯」は580円、「大根餅」は480円など、比較的気軽に立ち寄れる価格です(価格は全て税別)。

 なお、消費税8%のほかに、お茶代込みの席料が10%かかります。会計は飲食代のざっくり2割増し弱と考えておくと良さそうです。とはいえ、席料がかかっても、ここでご紹介する料理をすべて平らげて、会計総額は5,152円。男性2人でも、1万円もみておけばお腹いっぱい食べられます。

 さて、これだけお得に楽しめるお店が日本に進出したしたこともあり、ピークタイムの待ち時間は何と2時間オーバー! 比較的空いているとされる時間帯が午後3時過ぎから夕食時間前までとのことで、今回は平日午後3時過ぎにお店に行ってみましたが、それでも1時間ほど待って入店できました。話題性抜群の店なので、ある程度待つことは覚悟して行くことをおススメします。

一番空いているらしい時間帯を狙ってみても、「添好運」は1時間待ちと人気爆発!

 気になる「添好運」の料理メニューは、野菜メニューが2種類、腸粉メニューが3種類、揚げ点心が3種類、ご飯物が4種類、蒸し点心が8種類、茹で点心が1種類、焼点心が2種類、ベイクドメニューが1種類、デザートメニューが3種類の全27種類。

点心を中心に、メニューは全27品をラインナップ

 お店の奥にある厨房ではたくさんの職人さんが勢いよく料理を作っていることもあり、注文後の料理の提供時間は超速! 入店までは行列必至ですが、注文からの提供スピードが早いので、食べ始めてからは並んだことも忘れてしまいます。

厨房ではたくさんの職人が料理を作っており、混雑具合とは裏腹に料理が出てくるペースは早め

 まずは、南国風のあま~い香りと美味しさが癖になる「マンゴージュース」480円で喉を潤し、最初に出てきた「海老の湯葉春巻」680円からいただきます。

料理の前に「マンゴージュース」で喉を潤します
「海老の湯葉春巻」は、湯葉の中に海老を入れて春巻きのように油で揚げたもの

 きつね色に色づいた湯葉がカリッと揚がって香ばしい上に、ぷりっぷりな食感とジューシーな美味しさがたまらない海老、中央部分の柔らかで生っぽい食感が残る湯葉の風味がマッチ! 下味も強めで、素のままでもおつまみ的なウマさがしっかりと楽しめます!

「海老の湯葉春巻」は、カリッと揚がった表面の湯葉の食感のあとに、ジューシーでプリプリとした海老、中央の生っぽい食感を残した柔らかな湯葉がマッチしておつまみ的なウマさ!

 「海老とニラの蒸し餃子580円は、透明感満点な皮の中に海老やニラがたっぷり入った蒸し餃子。なお、透明感満点な皮は箸でつまんで持ち上げた瞬間から破けてしまう位に柔らかいのでレンゲを使って食べてみると、とろけるように柔らかな生地の中にジューシーかつプリッとした食感の海老、キリッとした香りが癖になるニラがたっぷりでこちらもウマイ!

「海老とニラの蒸し餃子」は、具の海老やニラの姿がハッキリ見えるくらいに皮が透明感満点でスケスケ!
「海老とニラの蒸し餃子」の皮はメチャ破れやすく、中にはジューシーな美味しさ満点な海老、キリッとした風味が効いたニラが入って美味!

 ヘルシーな美味しさに期待できる「大根餅」480円には、味付け用に真っ赤なソースがついてくるのがポイント! 早速、「大根餅」にかぶりついてみると、柔らかくモチモチとした食感のあとに、大きくカットされたお肉がたっぷりでウマウマ! また、真っ赤なソースをつけて食べることで、刺激的な辛味がプラスされて思わずビールが欲しくなるウマさに大変身!

「添好運」で人気の「大根餅」には、真っ赤なソースがセットされています
モチモチ食感の「大根餅」にはカットされたお肉が入って旨味満点な上に、真っ赤でピリリと辛いソースと合わせて食べることでお酒が恋しくなる美味しさに変化!

 パット見の印象は、具なしのチョンファンのように見えるくらいに地味な「海老と黄ニラのチョンファン」580円は、真っ白でツルッとした皮の中に、プリッとした食感の海老、柔らかなで優しい美味しさの黄ニラに、塩気がマイルドな醤油ダレがマッチしてナイスなウマさ!

「海老と黄ニラのチョンファン」は、パット見具無しの腸粉に醤油をかけたようにシンプル!
「海老と黄ニラのチョンファン」の中には黄ニラと海老がたっぷり入っており、円やかな塩気が癖になる醤油との相性もバッチリ!

 クライマックスに向けてお腹にドカン! と、たまりそうなご飯メニューの中で選んでみたのは、大きくカットされたスペアリブがたっぷり入った「スペアリブの蒸しご飯」580円。ご飯の上にたっぷり乗ったスペアリブは、骨以外はとろけるように柔らかく楽しめる上にオイリーな美味しさ満点で鬼ウマ! 加えてツンと来る辛さの青唐辛子、適度な塩気と食欲をそそる風味が嬉しい醤油ダレがご飯にマッチしてガツガツ楽しめます!

「スペアリブの蒸しご飯」には、ご飯の上に大きくカットされたスペアリブがたっぷり!
スペアリブは骨以外はとろけるように柔らかくて濃厚な美味しさ満点で、青唐辛子、醤油の風味が効いたタレともマッチしてご飯が進みます

 メニュー表の中央で美味しそうな姿をアピールしていた「ベイクド チャーシューバオ」580円は、見た目はまさに小さな「メロンパン」そのもの!

 「ベイクド チャーシューバオ」を割ってみると、中には荒みじん切りされたチャーシューがたっぷり! 生地の中にたっぷり入ったチャーシューは甘じょっぱく味付けされており、サクサクとした食感とこってりとした甘味を帯びたメロンパン風の生地とマッチ!

「ベイクド チャーシューバオ」の見た目はまさしく小さなメロンパン!
中には「ベイクド チャーシューバオ」の名の通り甘じょっぱいチャーシューがたっぷりで、サクサク食感と甘味濃厚なパン生地とマッチ!

 最後はシメのスイーツメニューから「ミルクフライ」380円をオーダー。「ミルクフライ」は、ミルク餡に衣をつけて揚げたスイーツ天ぷらのような一品で、サクサクとした衣の中に柔らかな上に甘味を帯びたミルク餡たっぷり! 思いのほかオイリーな衣と、ミルキーで甘いミルク餡がマッチして想像していたよりも美味しく満足! お腹いっぱいになったお腹をすさりながら、夕食時に向けてさらに列が長く続いている姿を見ながらお店を後にしました。

「ミルクフライ」は、ミルク餡に衣をつけて天ぷらのように揚げたスイーツメニュー
サクサクとした衣の中にミルキーで柔らかなミルク餡たっぷりで、想像していたよりもずっと美味しい上にお腹も大満足!
お店を出ると行列が伸びています。午後5時ごろの時点で2時間以上の待ち時間とのこと


 今回は、本場・香港でミシュランスターを獲得した「添好運」の日本1号店で、看板メニューの「ベイクド チャーシューバオ」を始め、色々な点心メニューを食べ比べてみました!

 ミシュランの星を獲得しているだけあって、どの料理も味にハズレはありません。

 とくに、地味な見た目ながらも湯葉の食感と海老のジューシーなウマさが嬉しい「海老の湯葉春巻」、とろけるように柔らかくオイリーなスペアリブの美味しさに驚いた「スペアリブの蒸しご飯」、看板メニューかつ甘じょっぱいチャーシューと、サクサクとした食感と濃厚な甘さ感じるメロンパン生地との相性がたまらない「ベイクド チャーシューバオ」の美味しさに感動!

 また、お店の外も中も大混雑ではありますが、注文してから出てくるまでが非常に早いのは好印象です。

 ここでご紹介した料理を全部平らげても、会計は税・席料込みで5,152円。しばらくは大混雑が続くことが予想されますが、美味しさと価格のコスパは最強です。

 並ぶのを覚悟しても、本場・香港で大人気のミシュランが認めた点心を味わってみたい人は、一度行ってみることをおススメします。

[池延大栄(大帝オレ)]