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【食レポ】カレーの街・神保町で唯一ミシュランビブグルマンに掲載された「共栄堂」で、タンカレーに舌鼓! 様々な食材の旨味が凝縮されたルーは旨味濃厚ながら後味すっきり

[2019/3/22 10:09]

 東京・神保町は書店街として知られていますが、カレーの聖地としても有名。毎年「神田カレーグランプリ」も開催され、“カレー押し”を街ぐるみで推し進めています。

 今回は、そんなカレー激戦区である神保町で、唯一ミシュランビブグルマン入りしたカレー専門店「共栄堂」をレポート!

 ミシュランのビブグルマンは、ミシュランガイドで星こそつかないものの、ミシュラン推薦のクオリティで価格はお手頃と、日常使いできるコスパ最高なお店が掲載されるコーナーです。

 今回行ってみた「共栄堂」は、大正13年創業とめっちゃ老舗。創業年から、クラシックなカレー店あるあるなイギリスから伝わった「Curry」がベースのライスカレーかと思いきや、明治の末に東南アジアで知見を広げた伊藤友次郎氏から教わったスマトラ島のカレーを日本人向けにアレンジしたカレーを提供しています。

 「共栄堂」は、東京メトロ半蔵門線、都営新宿線、都営三田線「神保町駅」A5出口から徒歩1分。アクセスしやすさは最高です!

「共栄堂」は、神保町駅からのアクセスが超便利!

 ミシュランビブグルマン掲載のお店は行列覚悟のお店が多いのですが、「共栄堂」はランチのピークタイムを外した午後2時ごろに行ってみると待ち時間ゼロでスムーズに席へと案内されて好印象!

 また、「共栄堂」は階段を下りた地下フロアにお店があるので、交通量の多い通りに面していながらも静かに食事が楽しめる環境なのが嬉しいところ。

お昼時は激混みのようですが、ピークタイムを外すと静かに名店の味が楽しめます!

 カレーより先に届いたコーンスープは、丁寧に裏ごしされて喉越しなめらか。とうもろこしの優しい甘味がしみわたります。コーンスープを飲んでいると、今回の目当てである「タンカレー」1,700円(税込)が登場!

丁寧に裏ごしされ、優しい甘味が癖になるコーンスープ
「タンカレー」はライスとカレールーは別々で提供

 「タンカレー」のライスとカレールーは別に提供されます。カレールーは、黒々とした色合いで、生クリーム、松の実などがトッピングされており、濃厚なウマさが期待できそう!

「タンカレー」のカレールーは黒々としており、どちらかと言えばカレーというよりもビーフシチューのような見た目!

 ルーの色が濃いため、表面に浮かんだ生クリームしか見えないタンカレーをすくってひと口。スパイスの鮮やかな香り、野菜をすりつぶしたかのような舌触りがまっ先に感じられ、あとから生クリームや松の実由来のコク、トマトを思わせる酸味とともに、タンからにじみ出た旨味がバランス良く感じられます。

 小麦粉を使っていないルーは、濃い色のビジュアルから受ける印象と違ってしつこさがありません。トマトなどの酸味も感じられる食べ飽きしないウマさ!

黒々としたカレールーは、スパイス、野菜、タンの旨味とともに、生クリームや松の実のコク、トマトを思わせる酸味が効いて後味キリリ!

 カレールーの複雑なる美味しさに驚いたあとは、新潟産コシヒカリを使ったご飯の上に大きなタンが入ったカレールーを投下!

 ご飯にカレールーをかけると、モチモチ食感と力強い甘味の新潟産コシヒカリに、スパイスの香り、野菜の舌触り、生クリームや松の実のコク、バランス良く酸味と旨味が効いたカレールーが馴染んで相性バッチリ!

大きなタンが入ったカレールーをご飯の上にたっぷり投下!
ご飯は新潟産のコシヒカリなのでモチモチとした食感と甘味が強くて美味しく、複雑にスパイス、野菜、生クリーム、松の実、酸味、旨味が入り交じるカレールーがよく馴染んでウマー!

 具として入った大きなタンは、よく煮込まれているのでとろけるように食感がソフトな上に、舌に触れる度に力強いタンのウマさが効いて美味しさに大満足!

大きくカットされたタンは迫力ある見た目に負けないくらいに美味しさたっぷりな上に、口の中で溶けるほどに柔らかく食べやすさも上々!

 最後はカレールーを馴染ませたご飯の上に大きなタンを乗せて食べてみたところ、カレールーとご飯とを組み合わせた時点でウマウマだったカレーライスに柔らかく濃厚なタン独特の旨味が効いて美味しさレベルアップ!

 絶妙に旨味と酸味とのバランスがグッドな上に、鮮やかなスパイスの風味が効いて飽きないウマさなことも相まって、味に飽きて食べるペースが落ちること無くスムーズに美味しく完食! ごちそうさまでした!

タンとカレーとご飯を一緒に口に入れると鬼ウマ!


 今回は、カレーの街東京・神保町で唯一ミシュランビブグルマンに選出された「共栄堂」へ行ってきました。

 「共栄堂」で1番豪華なメニューである「タンカレー」は、黒々としたカレールーからスパイスの鮮やかな香り、すりおろした野菜の舌触り、生クリームや松の実から感じられるコク、トマトを思わせる酸味とタンからにじみ出た旨味がバランス良く効いて激ウマ!

 カレールーを絡めて食べるご飯はこだわりの新潟産コシヒカリが使われており、モチモチとした食感とあわせて力強い甘味が感じられる新潟産コシヒカリはまさに格別! 当然ながら新潟産コシヒカリは、スパイス、生クリーム、松の実、酸味と旨味は交差する風味がバランス良く効いたカレールーとの相性もグッド!

 「タンカレー」メインの具材であるタンは大きくカットされて食べごたえ満点な上に、口の中でほどけるほどに柔らかく旨味も大変力強く、複雑に様々な風味が交差するカレーライスと交えて食べることで極上なるウマさに大満足!

 加えて、カレールーに小麦粉が使われていないので食感がライトな上に素材の美味しさが他のお店のカレーライス以上にハッキリと楽しめることもあり、東南アジアで食べるカレーメニューにも似たエキゾチックなウマさを堪能することが出来ました!

 カレーの街東京・神保町で唯一ミシュランビブグルマンに掲載された「共栄堂」は最寄り駅の神保町駅はもとより、水道橋駅、御茶ノ水駅、小川町駅などからも楽々徒歩圏内なのが嬉しいところ。

 一見、イギリスから伝わった「Curry」ベースのカレーライスそっくりな姿ながらも、アジア諸国で親しまれているようなスパイスの香り、素材の美味しさがダイレクトに感じられる個性的なカレーライスが気になる方は、ぜひ一度は食べてみることをオススメします!

[池延大栄(大帝オレ)]