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グソク味噌で二度美味しい! オオグソクムシを丸ごとのせた日本初「オオグソクムシラーメン」が期間限定販売~オオグソクムシの殻・身・内臓を丸ごと味わえる

[2019/4/17 23:31]

 東京都墨田区錦糸町の米とサーカスダービー通り店(宮下企画)が、「オオグソクムシラーメン 1780円」を2019年4月15日(月)~5月31日(金)まで期間限定で販売しています。

 「オオグソクムシラーメン 1780円」は、静岡県焼津市の深海漁船「長兼丸」が駿河湾で水揚げした深海生物「オオグソクムシ」を使用。殻・身・内臓を余すことなく利用して、潮の香り広がるラーメンに仕上げたとのこと。同社では「水族館や、ふるさと納税の返礼品でも人気が広まりつつある「オオグソクムシ」を親しみやすいラーメンとして販売することで、まだ知られていない”美味しさ”を知ってもらいたい」としています。

 オオグソクムシは、ワラジムシやフナムシ、ダンゴムシなどと同じ等脚目の生物で体長は10~15cmほど、水深150~600mの深海に生息しています。雑食性で、水中の有機物なら何でも食べ、魚の死体や弱った小動物やヒトデなどを食べることから「深海の掃除屋」ともよばれています。

 網にかかった魚を食い荒らすことがあるので、漁師からは邪魔者扱いされていましたが、数年前よりネット上からその独特で謎めいた生態系が人気を呼び、今ではグッズ販売やオオグソクムシに特化したイベントに行列ができるほどになっています。

 「オオグソクムシラーメン」のこだわりは、コンセプトは“オオグソクムシを全て味わう”。米とサーカスでは2016年から内臓を抜いた状態で素揚げした「オオグソクムシの丸揚げ」を1,980円で提供。その独特でグロテスクな見た目から「キモ可愛い」「インスタ映えする」とあっという間に人気メニューになったとのこと。

 一部の愛好家の間では「エビやカニに似た味で非常に美味」と言われるオオグソクムシですが、食用可能な部分は少量である上、内臓は苦味が強く一般的には食べられていません。しかし、今回のラーメンでは、普段捨てられている内臓部分も臭みを消しつつ、オオグソクムシ独特の香りを残したグソク味噌を作たったとのこと。

 内臓を取ったあと殻ごと炒め、香味野菜と煮込み、ミキサーで粉々にした殻と身をしっかりと絞って作った濃厚なスープは、エビに似た甲殻類の香りを感じられるとしています。海をイメージし海苔やワカメをトッピング、オオグソクムシの殻・身・内臓を丸ごと味わえるラーメンとのこと。

 真っ暗な深海にいるオオグソクムシに、日のあたる場所に出て来てもらうイメージで制作し、グソク味噌で味を変えて2度楽しめるような仕掛けとなっています。

深海魚専門の漁師 長谷川一孝さんのコメント

 今回の「オオグソクムシラーメン」発売の話があった時、【遂に!】と思いました。素揚げにしたり焼いて食べると甲殻類独特の香りと濃厚な味がするので、間違いなく美味しい出汁がとれるだろうと思っていました。

 地元のお店ではイベントで「オオグソクムシの味噌汁」を販売して好評だったのでラーメンもヒット間違いなし!そして今回の「オオグソクムシラーメン」のスープはあの容姿からは想像もつかない美味しい出汁がとれ、よくある魚介系スープでは表現出来ない仕上がりになってます。

 是非、ご賞味ください!

 今回は“ラーメン”ですが、まだまだオオグソクムシには可能性はあります。今後も食に限らず色々と仕掛けていこうと思っていますが、まずは一人でも多くの人に深海の珍味を是非味わっていただきたいです。

[古川 敦]