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パッケージで鶴を折れるように! 「キットカット」大袋タイプ5品が9月下旬から紙パッケージに変更~世界で最も販売している日本市場でプラスチックごみを削減

[2019/8/2 16:44]

 ネスレ日本が1日、プラスチックごみの課題解決に向けた取り組みを加速するため、チョコレート菓子「キットカット」の主力製品である大袋タイプ5品の外袋を、プラスチックから紙パッケージに変更し、2019年9月下旬出荷分より全量切り替えを行なうと発表しました。

 世界190ケ国で事業を展開する世界最大の食品飲料企業・ネスレは、2018年4月、製品の包装材料を2025年までに100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にするというコミットメントを発表。「プラスチック廃棄物が埋立地や海洋に蓄積・汚染し、鳥や魚などの野生生物が危機に瀕している実状があり、ネスレが優先的に取り組むべき課題であると受け止めているため」としています。

 今回、コミットメント発表後の具体的なアクションとして、世界で最も「キットカット」を販売している日本市場で、主力製品である大袋タイプ5品の外袋を、現在のプラスチックから紙パッケージに変更することを実現。この実現により、ネスレ日本では年間約380トンのプラスチック削減を見込んでいるとのこと。

 またパッケージを紙に変更するこの機会に、今までは廃棄されていたパッケージを使い、日本伝統の想いや願いを伝える象徴の「折り鶴」などをつくって大切な人に想いを伝える、という新しいコミュニケーションを開始。身近な家族や友人に、応援や感謝の想いを伝えるコミュニケーションツールとして活用されている、「キットカット」ブランドならではの取り組みとしています。

 2021年には「キットカット」個包装をリサイクルしやすい単一素材にすることを目指し、将来的には、海洋生分解性素材など、より環境負荷の少ない素材への変更に向けて、検証を続けているとのこと。また、ネスレ日本の取り組みの第一歩は、「キットカット」の主力製品から始まりますが、今後、その他のブランド・製品への拡大を検討していくとしています。

商品概要

[古川 敦]