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アルコール度数が表記と異なる… 「獺祭」約25万本が自主回収~担当者が攪拌を怠り、アルコール度数12~17%のものが混在して出荷

[2019/9/10 11:35]

 旭酒造が10日、第二蔵で製造していた「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」、「獺祭純米大吟醸 45」、「獺祭 等外」、「獺祭 等外23」について、アルコール度数が異なるものがある事が調査の結果判明したと発表しました。対象商品は自主回収されますが、アルコール度数の違いによる健康被害はないとしています。

 発酵終了時に17%前後の原酒を16%に加水調整する工程が有り、その工程において担当者が加水後の攪拌を怠ったことが原因で、結果として、17%のアルコール度数のものから、12%程度のアルコール度数のものが混在して出荷されたとのこと。

 同社では「お客様、流通関係の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪し、今後の対策については「加水調整前、加水調整後のアルコール度数確認を複線化し、明確に確認を行える体制を構築」と、「該当部門(調合部署)を、上槽部(酒の搾り)に統一し、一人の主任が一括管理する事により、指示命令系統、管理体制を強化」を行なう事により一層、品質管理体制を徹底し、再発防止に努めていくとしています。

対象商品

 旭酒造株式会社 第二蔵において、
(1)2019年4月1日より2019年5月31日まで
(2)2019年7月1日より2019年7月30日まで
に製造し、瓶詰された
「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」
「獺祭純米大吟醸 45」
「獺祭 等外」
「獺祭 等外23」

・発売時期:2019年4月~2019年8月

・対象本数:
  一升瓶 128,730本
  四合瓶 131,765本

 なお、本社蔵で瓶詰した商品、本社蔵で製造後二号蔵にて瓶詰した商品、及び製造から瓶詰の工程においては、調査の結果アルコール度数のばらつきが無いと考えられるため対象外となります。

[古川 敦]