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恵方巻きの予約促進、積極的な声掛けを実施! セブン‐イレブン×農林水産省で食品ロス削減に向けた取り組み~販売期限が迫った商品は5%分のnanacoボーナスポイント付与も

[2020/1/17 17:57]

 セブン‐イレブンが17日、2020年をフードロス削減チャレンジ年として、恵方巻等の予約商品での取り組みや販売期限が迫った商品に対してnanacoポイントを付与する「エシカルプロジェクト」などを積極的に推進し、社会課題の解決に取り組んでいくと発表しました。

 セブン‐イレブン・ジャパンは、セブン&アイグループとして2019年5月に制定した環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」の4つの具体的取り組み「CO2排出量削減」「プラスチック対策」「食品ロス・食品リサイクル対策」「持続可能な調達」の中のひとつである「食品ロス削減」で、これまでも様々な施策を実施しています。

 食べ切りや長期の保存に配慮した「セブンプレミアム」の開発に加え、オリジナルデイリー商品においては、セブン‐イレブン専用工場の優位性を活かした技術革新により、製造工程や温度、衛生管理を見直すことで保存料を使うことなく安全・安心を保ちつつ、味・品質を高めながらの消費期限延長を実現しているとのこと。

 また、飲料や菓子などの加工食品全体においても、店舗への納品期限のルールを変更するなど、サプライチェーン全体で食品ロス削減を目指す取り組みを推進しているとしています。

恵方巻きのロスをなくすのん!

官民が連携した食品ロス削減国民運動のロゴマーク「ろすのん」

 恵方巻などの予約商品については、店舗による事前の予約促進、当日の販売促進に向けて、お客への積極的な声掛けを実施。農林水産省のPR資材を活用することで、浸透を図り、官民一体で恵方巻のフードロス削減を目指していくとのこと。

「エシカルプロジェクト」2020年春全国展開を予定

 販売期限が迫った対象商品において、店舗にてシールを添付し、nanacoカードで購入した際、税抜価格に対し5%分のnanacoボーナスポイントが付与される仕組み。販売期限が迫った商品を選ぶことで、「お客様と共に」食品ロスの削減を図っていくとのこと。

 2019年10月より北海道、四国4県でテストを実施し、効果を十分に検証した上で、2020年春を目途に全国へ拡大予定としています。

※シールはイメージです。
※2020年2月より九州7県(沖縄除く)へテストのエリアを拡大予定。
※店舗により、実施状況が異なる場合があります。

商品の長鮮度化(消費期限の延長)

 2009年のチルド弁当からスタートし、グラタン・ドリア、スパゲテイ・パスタ、サンドイッチ、惣菜などにも鮮度延長商品の拡充を実施。今後も差別化された商品を開発するための技術革新を進めていくとのこと。

 オリジナルデイリー商品における長鮮度商品の比率は約75%(2019年11月末現在、24時間以上の販売期限がある商品の比率。エリアによっては異なります)。一部の地区および商品より、順次長鮮度化が実施されます。

トップシール包装

 サラダなどの一部商品で、容器内の酸素を窒素に置き換え、シール状の蓋を熱の力で接着・密封することで、新鮮さを保ったまま大幅に消費期限を延長することが可能になったとのこと。

店舗への納品ルール変更

 これまでは商慣習として、商品の製造日から賞味期限の「3分の1」が経過するまでに店舗へ納品する「3分の1ルール」が一般的でしたが、2014年11月より業界でいち早く飲料・菓子の全品について製造日から賞味期限の「2分の1」が経過するまでに店舗へ納品する仕組みへ変更。2019年には常温加工食品にも拡大。

[古川 敦]