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ヤキヤキ親父が宇宙服姿に! ホテイがJAXA「宇宙日本食」認証記念の「やきとり宇宙食2缶セット」を本日2日(月)発売

[2020/3/2 12:10]

 ホテイフーズコーポレーションのおなじみのやきとり缶詰が、「ホテイやきとり(たれ味)宇宙用」「ホテイやきとり(柚子こしょう味)宇宙用」として、2019年の10月25日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙日本食」に認証されました。

 それを記念して、JAXA「宇宙日本食」ロゴの入ったやきとり缶詰(たれ味、柚子こしょう味)が2020年1月に発売されましたが、3月2日(月)からは両製品の2缶セットが発売されます。参考小売価格は320円(税別)。

 パッケージには、メインキャラクターである「ヤキヤキ親父」が宇宙服を着た遊び心のあるデザインで、側面には今回の認証の簡単な説明と、実際に国際宇宙ステーション(ISS)滞在時に食べられる予定の無地缶の写真が掲載されています。

 市販品と同じ中身でJAXAの厳しい認証条件をクリアしたことなど、印刷缶にロゴマークを掲載するだけでは伝えきれなかった情報や宇宙らしいイメージを全面に打ち出した記念商品となっています。内容総量はたれ味が75g(固形量55g)、柚子こしょう味が70g(固形量55g)。

 ちなみに、「やきとり たれ味」は、1970年に世界初のやきとり缶詰として発売以来、2020年で50周年を迎えたロングセラー商品です。

 なお、やきとり缶詰は、今後、野口宇宙飛行士や星出宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに滞在する際に「宇宙日本食」として食べられる予定とのことです。

「宇宙日本食」とは

 宇宙生活において、食事は単なる栄養補給に留まらず、宇宙飛行士にとっては娯楽の一つとしてストレス緩和の側面を持ちます。そのため、基本支給される宇宙食の他に、各国の宇宙飛行士に合わせたその国ならではの宇宙食の開発が進められてきました。これが日本の場合、JAXAが認証する「宇宙日本食」となります。

 宇宙日本食は「宇宙空間で飛び散らない」「常温で1年半以上の賞味期限」「限られた設備で調理可能」といった基本条件の他、「宇宙日本食認証基準」を満たすべく、書類審査や1年半の保存試験、JAXA立会いの工場検査など厳しい条件を乗り越えなければなりません。そのため、これまで認証された宇宙日本食の多くは宇宙専用商品であったり、市販品の仕様や製造工程、包材などを宇宙用にカスタマイズしています。

 しかし、ホテイフーズコーポレーションのやきとり缶詰は、市販品が基本条件をクリアしているだけでなく、製造工程、特に衛生管理面もJAXA基準を満たしており、申請から2年7カ月を経て、2019年10月25日に正式に認証を取得しました。

 やきとり缶詰の場合、「宇宙日本食」と市販品の違いは基本的にデザインが施されているか無地缶かということだけであり、地上で普段食べているものと同じクオリティのものを宇宙空間で食べることができるとのことです。

[古川 敦]