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6,480円のお菓子を詰め合わせて60%OFFの税込2,592円! 「関西菓子製造メーカー救援プロジェクト」第三弾が明日23日(土)に千セット限定販売~創業330年の八つ橋店も参画

[2020/5/22 12:36]

 京都・大阪・神戸などの関西を中心に菓子製造メーカーがタッグを組んだ「関西菓子製造メーカー救援プロジェクト」が、各メーカーの主力商品を詰め合わせた第三弾「関西菓子製造メーカー救援福袋セット」を、ネット通販で1,000セット限定で、2020年5月23日(土)から販売します。

 「関西菓子製造メーカー救援プロジェクト」は、4月18日に新型コロナウイルス対策として発足、今回三回目となるもので、販売価格6,480円(税込)の商品詰め合わせを、60%オフの2,592円(税込)で提供されます。

 第一弾は4月20日に販売開始、2時間で1,000セット、第二弾は4月30日に開始して2日で2,000セットを完売し合計3,000セットを販売しています。

 新型コロナウイルスの影響で、春の選抜甲子園、大相撲、造幣局の桜の通り抜け、葵祭、プロ野球の開催の中止や延期。さらにGWを迎えてもUSJなどの娯楽施設も休業し、賞味期限のある進物やお土産菓子はすべて返品され、売上よりも返品が多くなり、昨年対比が0を越えてマイナスに落ちこむメーカーも出ているとのこと。

休業店舗から返ってきた某メーカーの返品の山

 また、GW向けて製造していた商品は緊急事態宣言の要請により、店舗が休業したことで販売場所が失われ、店舗の棚に並ぶことなく賞味期限が切れ、廃棄されるのを待つだけの商品が工場内に溢れかえっている現況としています。

GWのために作られた行き場のない商品たち

 原料代や家賃の支払いは待ったなしのため、このままでは赤字、倒産の危機が迫るメーカーも出てきている状況の中、京都の最高級献上菓子あられ専門店「京西陣菓匠 宗禅」の店主である山本宗禅氏が、メーカーの垣根を越えた「関西菓子製造メーカー救援プロジェクト」を立ち上げたとしています。

 菓子業界存続の危機において伝統とのれんを守るためにメーカーの枠を越えて助け合い、少しでも商品ロスをなくすために手を結び、まだ賞味期限がある商品を集めた「関西菓子製造メーカー救援福袋セット」の販売プロジェクトです。

 今までライバルだった企業から売れる保証のないままに賞味期限が近い商品を買い取るリスクを背負った上で、自分たちがこれまで取り扱ったことのない商品たちを詰め合わせるという難しさもあり、当初想定していたよりもかなりの時間と手間がかかるなかで、休業中の店舗や工場、その家族、ドライバー、そして参加企業の社員、そして土産販売店の社長までもが出荷作業のボランティアに参加し、メーカーや販売店、地域や企業の枠を越えて、手を取り合い助け合っているとのことです。

ボランティアで集まっての商品選別作業
企業を越えて協力しながらの出荷作業

 参画した企業からは、「おかげで社員やその家族を守ることができた」や「わが子のような大切に作った商品を捨てることなくお客様へと届けることができた」と喜びの声が届いているとのことです。

 関西菓子メーカー救援プロジェクトには、神戸より創業130年以上のメーカー・亀井堂本家や、大阪からも創業200年以上のメーカー・あみだ池大黒が、そして第三弾は創業330年を越える京都メーカー・本家西尾八つ橋や奈良のメーカーなども加わり、さらに支援の輪が続々と広がっています。

京西陣菓匠 宗禅 店主 山本宗禅氏のコメント

 私たちは、第三弾、第四弾と関西だけではなく日本全国へと菓子製造メーカー救援プロジェクトを広げ、この支援とありがとうの輪の連鎖を繋いでいきたい。そして企業の枠を越えて手を取り助け合い、日本の大切な伝統や文化を守りながら、菓子業界にとっての大きな危機を共に乗り越えていくことを誓っています

参画したメーカー企業

参画したメーカー企業の方々

【第一弾、第二弾より参加する企業、ブランド】
京西陣菓匠宗禅(京都)
京町家茶房宗禅(京都)
京都ぽてとの塔(京都)
京都 文録庵(京都)
京都 胡麻美(京都)
KOME Patisserie beis(京都)
長寿堂恵佳(大阪)
富屋製菓(大阪)
戎大黒本舗(大阪)
千客萬来考社(大阪)
亀井堂本家(神戸)
あみだ池大黒(大阪)

【第三弾(5月23日から開始)より参加表明した企業、ブランド】
本家西尾八つ橋(京都)
前田製菓(奈良)
太郎フーズ(大阪)
鳴門千鳥本舗(兵庫)

[古川 敦]