「いきなり！ステーキ」などを114店舗閉店! 希望退職者を約200名募集～ペッパーフードサービスが店舗閉店と希望退職者募集を発表

　ペッパーフードサービスが3日、「いきなり！ステーキ」業態及び「ペッパーランチ」業態に係る114店舗(予定)を閉店すると発表しました。これに伴い、希望退職者を200名程度を募集するとしています。なお、2020年5月末時点で「いきなり！ステーキ」は414店舗、「ペッパーランチ」は189店舗を展開していました。

　同社は、2019年7月以降、いきなり！ステーキ業態で自社ブランド同士の競合が発生していることに鑑み、2019年12月期の出店計画を210店舗から115店舗へ見直し、既存店の売上対策に注力していましたが、引き続き自社ブランド同士の競合などの影響が払拭できず、2019年11月14日に44店舗の退店を決議し、さらなる事業の抜本的な構造改革を進めていたとのこと。

　その後、2020年2月以降の新型コロナウイルスの本格的な流行や、2020年4月7日付緊急事態宣言の発令により、280店舗の休業を余儀なくされ、4月から役員報酬を3割～5割削減するなどの対策を講じた上で、さらなる既存店の売上対策を推進し、より適切な店舗体制を構築した上で、構造改革を促進すべく、各店舗の地域配分や収益性等を精査し、同社が運営する合計114店舗(予定)を閉店することにしたとのことです。

閉店対象店舗

北海道地方　 3店舗
東北地方　　10店舗
関東地方　　57店舗
中部地方　　22店舗
近畿地方　　11店舗
中国地方　　 3店舗
四国地方　　 2店舗
九州沖縄地方 6店舗

希望退職者募集の概要

【募集対象者】
　いきなり!ステーキ事業部門に従事する従業員
　　(ただし、下記退職日までに定年を迎える者その他の当社所定の条件に該当する者を除く)

【募集人数】
　 200名程度
　　1) 150名程度：2020年7月3日付で閉店することが決定した114店舗(予定)の従業員(ペッパーランチ事業を除く)
　　2) 50名程度：上記閉店店舗以外の店舗の従業員

【募集期間】
　2020年7月6日から7月31日

【退職日】
　2020年8月31日

【優遇措置】
　退職者は会社都合退職とし、特別退職金の支給と希望者への再就職支援を行なう。

今後の見通し及び店舗閉店・希望退職者募集による効果

　店舗の閉店により、店舗数は減少するものの、採算性の高い店舗のさらなる売上の増加に加え、人員体制の見直しによる人件費の削減が見込まれるほか、物流及び広告関連費用といった販売費及び一般管理費の削減が予想されるとしています。

　また、費用削減と売上増加を伴うより高い収益性をもつ店舗体制を構築することを見込んでおり、さらなる収益拡大を図っていくとしています。