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「ペッパーランチ」事業を85億円で売却 売却益でペッパーフードサービスの資金繰りは当面問題なしに

[2020/7/3 20:23]

 「いきなり!ステーキ」や「ペッパーランチ」などを展開するペッパーフードサービスが3日、J-STARが投資関連サービスを提供するファンドが出資する持株会社であるPLHD株式会社に対して、同社の連結子会社である株式会社JPの株式の全部を譲渡すると発表しました。同日付で譲受会社との間で株式譲渡契約を締結し、株式譲渡の実行は、2020年8月31日が予定されています。

 ペッパーフードサービスは、主たる事業である外食事業の収益改善及び本社費用の削減等を行ない、財務状況の安定化を図る施策の一環として、6月1日付けで新設分割により設立したJPに対してペッパーランチ事業に関する権利義務を承継しています。

 今回、より一層の経営資源の集中及び財務体質の改善を図り、経営再建を促進するため、株式譲渡を実施することにしたとしています。譲渡価額は85億円ですが、株式譲渡後にJPが一定の売上高目標を達成することを条件として、最大で合計102億円まで増額される可能性があるとのこと。

 ペッパーフードサービスは、これに伴う直接的な損益として、2020年12月期の単体決算において、関係会社株式売却益として少なくとも約70億円の特別利益を計上する予定で、財務内容の大幅な改善が可能となる見通しで、資金繰りについても、当面の間、問題なく対応が完了しているとのことです。

[古川 敦]