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がんこフードサービスが冷凍「笹蒸し寿司」の賞味期限を改ざんして234セット販売 安全が確認されるまで販売中止~「新たな事実が判明した場合は有利か不利かに拘わらず報告」

[2021/5/12 15:30]

 「がんこフードサービス」が11日、ギフト販売向け冷凍食品「笹蒸し寿司(エビ、カニ、ウナギ、アナゴ)」の計234箱について、同社商品センターの社員が、賞味期限を改ざんして、問屋経由で消費者に販売していた事実が確認されたと発表しました。

「笹蒸し寿司(エビ、カニ、ウナギ、アナゴ)」

 現時点で確認されている計234箱の笹蒸し寿司の購入者には、一人一人に連絡を取り、健康被害の有無などを確認の上、必要な補償をするとのことです。

 同社では、賞味期限を表示して販売する全商品について、過去に遡り、賞味期限表示に改ざんなどの不正が無いか、徹底的に検証する社内調査に着手するとしています。この社内調査を通じて、同社店舗で製造販売する弁当やお鮨のテイクアウトなどの商品の全てについて、賞味期限表示に関し、食の安全が確認されるまでの間、当面、原則として販売を中止するとのことです。

 また、新たな事実が判明した場合には、同社にとって有利か不利かに拘わらず、都度、同社のホームページで、適宣、報告するとしています。

【全文】お詫びとご報告

お客様・関係先様各位

 2021年5月11日、弊社ギフト販売製品の笹蒸し寿司(エビ、カニ、ウナギ、アナゴ)の賞味期限表示を改ざんしているのではないかと報道機関からのご指摘を受け、社内調査を致しましたところ、現時点で、2020年11月下旬以降本日まで、ギフト販売向け冷凍食品の笹蒸し寿司計234箱について、弊社商品センターの社員が、賞味期限を改ざんして、お取引先様(問屋様)経由で、お客様に販売していた事実が確認されました。

 ご迷惑とご心配をお掛けしますお客様及びお取引先様、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

 また、現時点で確認されております計234箱の笹蒸し寿司をお買い上げ頂きましたお客様のお一人お一人に連絡を取らせて頂き、健康被害の有無等を確認の上、必要な補償をさせて頂く所存です。

 食の安全は何よりも優先されるべきことでありますから、弊社は、直ちに、監督官庁に報告の上、弊社において、賞味期限を表示して販売する全商品について、過去に遡り、賞味期限表示に改ざん等の不正が無いか、徹底的に検証する社内調査に着手致します。

 この社内調査を通じて、賞味期限を表示して販売するギフト販売製品全品の内、弊社商品センターを含む弊社が製造又は保存管理して販売する商品(弊社ブランドで他社が製造・保存管理して販売する商品は除きます。)、及び弊社店舗で製造販売する弁当やお鮨のテイクアウト等の商品の全てについて、賞味期限表示に関し、食の安全が確認されるまでの間、当面、原則として、販売を中止することを決定致しました。

 さらに、社内調査の適正性及び透明性を担保し、かつ、原因究明及び再発防止策の迅速な策定を促進させるために、適宜、監督官庁のご指導を仰ぐと共に、社内調査とは別に、速やかに、第三者である弁護士を委員長とする独立調査委員会を立ち上げ、調査報告書の提出を要請する予定です。

 今後、二度とこのような問題が起きないように、弊社役員及び従業員一同で、徹底して改善を図り、精進してまいる所存です。

 また、新たな事実が判明した場合には、弊社にとって有利か不利かに拘わらず、都度、弊社のホームページで、適宣、報告をさせて頂きます。

 最後に改めまして、お客様及び・お取引先様、関係者の皆様にご迷惑をお掛けすることをお詫び申し上げます。

 がんこフードサービス株式会社

[古川 敦]