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スシローが「マグロ偽装疑惑」記事への見解を発表 お客さま対応窓口で誤って「『鉄火巻』もメバチマグロのみ使用」と回答~「『悪意』や『悪質』といった意図や『偽装』といった行為も全くない」

[2022/8/31 16:54]

 あきんどスシローが31日、8月24日発売の「週刊新潮 2022年9月1日号」に掲載されている「スシローの悪質な『マグロ偽装』疑惑 DNA調査を行うと『喧伝されているのとは違うマグロが』」について、公式サイトで見解を発表しました。

 同社では、今回の経緯について、同社の対応窓口への問合せに対して、誤った内容を回答したことが原因になっているとして謝罪。一方、スシローの販売姿勢の中に、当該記事に記載されているような、「『悪意』や『悪質』といった意図や、『偽装』といった行為も全くございません。このような記事内容につきましては、この場をお借りして否定させていただきます」としています。

【参考】100円(税別)で提供している「まぐろ」

 スシローでは、「まぐろ」を使用したメニューは多数あり、本マグロ、インドマグロ、メバチマグロ、キハダマグロなど、そのメニュー構成や仕入れ状況、時期などにより使い分けて提供されています。その中で、現在スシローで、100円(税別)で提供されている「まぐろ」については、メバチマグロが使用されており、キハダマグロは使用されいないとのこと。

 一方、スシローで通常メニューとして提供されている「鉄火巻」などについては、キハダマグロやメバチマグロ、商品によってはインドマグロ、本マグロなどをその時点の仕入の状況やメニューの構成により使用されているとのこと。

 今回の記事では、看板メニューの「まぐろ」の偽装疑惑とされていますが、当該記事内で言及されている6月、7月に放映された一部テレビ番組における説明の対象商品は、現在100円(税別)で提供されている「まぐろ」についてで、かつ、その100円(税別)の「まぐろ」のこだわりとして、“スシローの「まぐろ」はメバチマグロのみを使用”と番組内で説明。

 その番組の視聴者が、その後スシローの店舗に来店し、「鉄火巻」を食べたところメバチマグロとは異なる印象を受けて、同社「お客さま相談窓口」に問合せたところ、この問合せに対し、担当者が誤った認識のまま「『鉄火巻』についてもメバチマグロのみを使用している」と回答してしまったとのことです。

 同社では、この問い合わせをした利用者には、改めて、正しい情報の説明と、誤った情報を伝えてしまったことに対して謝罪したとのことです。また、当該週刊誌の担当記者に対しては、今回の件について、「回答する内容を誤ってお伝えしてしまった」こと、「一部テレビ番組で紹介された内容」などを事前に説明したにも関わらず、「同社の販売姿勢に対して『悪意』や『悪質』といった意図があったかの記事の内容となっていることは大変遺憾」としています。

 同社では、再発防止策として、「お客さま対応窓口」担当者への商品知識に対する教育を徹底し、報道機関や番組内での紹介に対応する際には、誤解を与えてしまわぬよう丁寧に商品の説明を行なっていくとしています。

※一部店舗では価格が異なります。

[古川 敦]