羽生結弦自叙伝「蒼い炎」シリーズ第3巻「蒼い炎III -究竟編(くきょうへん)-」が7年ぶりに本日2日(木)発売~1・2巻の累計35万部超
累計35万部超える羽生結弦さん初の自叙伝「蒼い炎」シリーズ7年ぶりとなる第3巻「蒼い炎III -究竟編(くきょうへん)-」が、2023年2月2日(木)に扶桑社から発売されます。A5判304ページで価格は1870円(税込)です。
1・2巻合わせて35万部超のロングセラーとなっている「蒼い炎」。羽生さんの印税と出版社の売上の一部は、リンクを運営する加藤商会に寄付され、アイスリンク仙台の送迎バスなどに活用されています。
「蒼い炎」は、2011年の東日本大震災でホームリンクが被災し、練習場所を求めて全国のリンクを転々としていた当時の羽生選手へ、、遠征費用の役に立てればと扶桑社がオファーして実現した企画。ところが羽生選手は自身の印税をすべて、被災したアイスリンク仙台に寄付することを望んだそうです。
「究竟(くきょう)」とは「究極に達すること」、仏教用語で「無上」を意味する言葉です。夢の五輪連覇を達成したあとも、技術と芸術が融合する「理想のスケート」を求めてストイックに境地を目指した羽生選手。その姿は修行僧や求道者と重なるものがあり、この副題となりました。
その「究竟編」は、世界歴代最高得点を連発した2015-2016シーズンを終えた羽生選手のオフシーズンから始まります。度重なる怪我に苦しみながらも、66年ぶりの五輪2連覇を果たし、その後2020年四大陸選手権で男子史上初のスーパースラムを達成するまでの歩みが描かれています。
構成を担当したのは、長年羽生選手を取材してきたスポーツライターの折山淑美氏。試合直後の取材のやりとりで演技内容を自己分析していく姿や、オフシーズンに折山氏だけに語ったスケート観など、羽生結弦さんの深い洞察や逡巡する想いが綴られています。
通常版のカバー写真は、スーパースラムを達成した2020年四大陸選手権でのエキシビション「Hope & Legacy」を使用。カバーのみが異なるAmazon & 楽天ブックス限定版には、2019年GPファイナルでのエキシビション「ノッテ・ステラータ」の写真を採用されています。ともにノービス時代から羽生選手を撮影してきた、カメラマンの浅倉恵子さんによるもの。 そして裏表紙には、2018年夏にトロント・クリケット・クラブで公開練習取材時のリラックスしたポートレイトが採用されています。
プロ転向後も歩みを止めることなく羽ばたき続ける羽生結弦さんの姿を追いかける続編「蒼い炎IV」も今春に発売予定とのことです。
羽生結弦プロフィール
1994年12月7日、仙台市生まれ。ANA所属。 4歳からスケートを始め、2008年全日本ジュニア選手権で優勝。09-10シーズンのジュニアGPファイナル、全日本ジュニア選手権、世界ジュニア選手権すべてで優勝を果たす。
2010年にシニアデビューし、2012年世界選手権において日本男子史上最年少で銅メダルを獲得。12-13シーズンからカナダに練習拠点を移し、ブライアン・オーサーに師事。2014年ソチオリンピック男子シングル金メダリストとなる。2014年世界選手権で初優勝、GPファイナル3連覇(13 ~15年)、全日本選手権4連覇(12 ~15年)。2016年現在、世界歴代最高得点を保持する(SP 110.95点、FS 219.48点、総合330.43点)。