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ドミノ・ピザジャパンに消費者庁が有利誤認で措置命令 チラシに表示された税込価格に実際にはサービス料を加算~サービス料は4月に廃止

[2023/6/27 18:54]

 消費者庁が27日、ドミノ・ピザジャパンに対し、同社が供給する料理に係る表示について、景品表示法に違反する行為(同法第5条第2号(有利誤認)に該当)が認められたことから、同法第7条第1項の規定に基づき、措置命令を2023年6月27日(火)に行なったと発表しました。

 今回、措置命令の対象となったのは、店頭や住宅などへの投函により配布したチラシに内容で、ドミノ・ピザが2022年10月3日(月)に導入し、2023年4月24日(月)に廃止した「サービス料」に関わるもの。

チラシの一例

 一例として「札幌北1条西店」の店頭で配布したチラシで、2022年10月3日~11月6日までの間、「アメリカン」について、「\お持ち帰り/半額 \毎日、いつでも、どのピザでも、好きなだけ/ お持ち帰り」、「\お持ち帰り/半額 ¥950(税込) ¥1249(税込) ¥1550(税込)」及び「デリバリー ¥1900(税込) ¥2499(税込) ¥3100(税込)」と表示するなど、あたかも、チラシに表示された価格又は同価格からクーポンによる割引を適用した価格で料理の提供を受けることができるかのように表示していましたが、実際には2022年10月3日から2023年4月23日までの間、(2022年10月3日~11月6日までの間及び12月23日から2023年4月23日までの間に、電話又は店頭において注文した場合を除く)には、「サービス料」と称して、「お持ち帰り」又は「デリバリー」価格に、サービス料が299円を上限として加算されました。

 チラシ内には「サービス料」についての表記もありましたが、消費者庁では「取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であり、景品表示法に違反するもの」として措置命令を行ないました。

[古川 敦]