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ローマで人気の“ピンサ”専門店「Pinsa de Roma」が日本進出! 表参道店でさまざまなピンサの味を堪能

[2015/10/14 10:32]

 PINSERE JAPAN社は、10月10日にローマで人気のピンサの専門店、「PINSA DE ROMA(ピンサデローマ)表参道店」をオープンしました。

 ピンサはピザの原型となったとされる、歴史ある料理。先日歌舞伎町の「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」でピンサならではの後味の軽さを体験してきましたが、今回はローマの人気店が日本進出とあってレセプションパーティの様子に加え、通常営業時間に訪問してきました。

 ピンサについては、先日の「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」の記事内で紹介しましたが、改めてピンサについてご紹介すると、ピンサという名前は古代ローマ時代に使われた食器代わりの平らなパン「ピンサーレ」(ラテン語で押しつぶす意味)に由来、現在のピザの原型であり語源になったと言われています。

 ピンサは小麦とあわせて大豆粉や米粉を使用した生地を焼いたもので、軽い食感が特徴。また、ピザよりもカロリーが低いのも嬉しいところです。

 「Pinsa de Roma」ではオープンに先行してレセプションパーティーが開催されたので参加してきました。

代表取締役の大河内国洋ジュリアーノ氏とジュリアーノ氏のお母さんをはじめとしたレセプションパーティーの主役の方々が一堂に会する瞬間ですが、なぜかグラディエーター(剣闘士)も壇上へ

 沢山の人達が駆けつけたレセプションパーティーとあって店内は大賑わい。厨房を見ると窯焼きピンサもたくさん提供されているようですが、今回はマルゲリータのようなブッファラピンサ、この日のゲスト「ユリコ・タイガー氏」にちなんだトリュフを添えたスペシャルピンサ、林檎とはちみつピンサを堪能しました。

レセプションパーティーとあって、店内は大賑わいでした
レセプションパーティー中で見かけた気になるピンサメニューは、マルゲリータのようなブッファラピンサ
この日のゲストユリコ・タイガー氏にちなんだ特別ピンサとして、トリュフを添えたユリコ・タイガーピンサ
林檎とはちみつピンサといったドルチェピンサも登場

 どのピンサにも共通することとして、食感がサクサクで後味が軽く、油っぽさがないので塩気のあるピンサはもちろんですが、甘い味付けの具材がのった林檎とはちみつピンサもサクッと軽い食感で楽しめました。レセプションパーティー内で楽しんだピンサの中では、マルゲリータと同じような食材を使用したブッファラピンサ、トリュフの香りが感じられるユリコ・タイガーピンサの2つが特においしく感じました。

ブッファラはトマトとチーズが効いたマルゲリータのピンサですが、サクサクとした食感とあわせて後味が軽いのがピッツァと大きく異なります
ユリコ・タイガー氏来訪にあわせて特別に作られたユリコ・タイガーピンサは、トリュフの香りが生きたピンサで、こちらも生地のサクサク感をしっかりと感じ取ることができました

 レセプションパーティーは大盛況のうちに幕を閉じましたが、もう少しゆっくりとピンサを楽しんでみたいと思い、開店日の午後に再び表参道店に向かいました。

 レジ前のガラスカウンター内にはレセプションパーティーの時と同様に焼く前のピンサが置かれ、注文する前にどのピンサがどういう見た目をしているのかを確認した上で注文できます。オープン日とあって、レジ前はもちろんのこと、ピンサを焼き上げる厨房の中も大忙しです。

10月10日のPinsa de Roma開店日に再度足を運んでみました
「Pinsa de Roma」では焼く前のピンサをガラスケース内に展示しているので、見た目を確認したうえで注文できます

 今回はレセプションパーティーで食べていないピンサを食べてみようと、ズッキーニとイタリア産ハムピンサ(1,200円)、パルマ産生ハムホワイトマッシュルームとジェノベーゼピンサ(1,400円)を注文。ピンサ注文後に、ドリンクをあわせて注文すると100円引きとのことで、アイスカフェラテ(420円)をあわせて注文しました。

 「Pinsa de Roma」では、今回注文したピンサメニューとソフトドリンクのほか、サイドメニューとしてサラダやカットフルーツ、ワインやビールなどのアルコール類も用意されています。

ズッキーニとイタリア産ハムピンサ、パルマ産生ハムホワイトマッシュルームとジェノベーゼピンサを注文
ピンサメニューは13種類、その他サイドメニュー、ソフトドリンク、アルコール類を用意

 お店に足を運んだのはオープン初日ですが、ランチタイムとディナータイムの間の時間帯に訪問したため、運良くちょうど店内は空いていました。ピンサが焼きあがるまでは先にドリンクカウンターで受け取ったアイスカフェラテで喉を潤すことに。カフェ文化が強いイタリアにちなんだ料理を出すお店のコーヒーとあって、アイスカフェラテからはコーヒーのすっきりとした香りを感じることが出来ました。

混みあうランチタイムを避けた時間帯に訪問したこともあり、運良く店内は空いていてゆっくり食事できました
アイスカフェラテはピンサのお店とあって、コーヒーのすっきりとした香りをしっかりと感じられる一品

 コーヒーの香りが立つアイスカフェラテを楽しんでいると、焼き上がったパルマ産生ハムホワイトマッシュルームとジェノベーゼピンサ、ズッキーニとイタリア産ハムピンサが目の前に運ばれてきました。

パルマ産生ハムホワイトマッシュルームとジェノベーゼピンサ
ズッキーニとイタリア産ハムピンサ

 レセプションパーティー時は特別ゲストのピンサ職人、マルコ・モントゥオーリ氏が1手に焼きの作業を行っていましたが、オープン日は自らピンサを焼き上げることはなく、焼き手の従業員の指導につきっきりだったこともあり、レセプションの時よりも膨らみが少なく、ややクリスピーな食感の生地に仕上がっていました。

 とは言え、ピンサならではの香ばしさや後味の軽さはきちんと踏襲しています。軽い食感のため、ピンサメニューを2つ注文しましたがなんなく完食。ピザの重厚な味わいも良いのですが、軽食としてサクッとつまむにはピンサ一択です。

 今回食べたパルマ産生ハムホワイトマッシュルームとジェノベーゼピンサは、すっきりとしたジェノベーゼの香りの後に生ハムとチーズの程よい塩気が効いた一品。ズッキーニとイタリア産ハムピンサは、ハムの程よい塩気と、円やかな味わいのチーズが生地にマッチングした一品でした。

生ハムとホワイトマッシュルームピンサは、ジェノベーゼの香りの後に生ハムとチーズの程よい塩気が効いた一品
ズッキーニとイタリア産ハムピンサは、ハムの程よい塩気と淡い塩気のチーズとの相性抜群

 先日訪問した、歌舞伎町の「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」のピンサは、ピザのような作りでありながら味の軽さを楽しめるのに対して、今回訪問した「PINSA DE ROMA」のピンサは、ピンサの特徴の軽い食感がより際立っています。「PINSA DE ROMA」の方がよりピンサらしいピンサ、という印象です。

 また、「PINSA DE ROMA」は、ピンサのほかは、サラダとドリンクとメニューがシンプルなのに対して、「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」はトラットリア(大衆レストラン)なので、ピンサのほかに、前菜、パスタ、肉料理、デザートなどが一通り揃っています。

 「PINSA DE ROMA」ではファストフード感覚で手軽にピンサを、「トラットリア ピッツェリア バール カブリオ」では、ピンサとあわせて肉料理やパスタを楽しむこともできるので、TPOにあわせて使い分けができそうです。

 なお、Pinsa de Romaではオープンを記念して、10月17日(土)まで先着50名にピンサを1人1枚プレゼントするとのこと。オープン記念のピンサ無料サービスを利用したい方は早めの時間の来訪がオススメです。

[池延大栄(大帝オレ)]