日本の“だし文化”がピンチ!? 30代以下ではだしのとり方を知らない人が3割も! 漢字で「だし」を書けない人は3割弱、味噌汁にだしが必要と知らない人も
日本出版販売株式会社は、全国の10代~60代の男女1274名を対象に、「だしに関する意識調査」を実施しました。調査は、日本出版販売株式会社が2018年1月に「だし検定」をスタートするにあたって実施されたもの。
調査で、だしの取り方を知らない人が23.4%に上り、30代以下では29.3%とおよそ3人に1人がだしの取り方を知らないことが判明。核家族化や単身世帯の増加、働く女性の増加や中食・内食商品の増加など食スタイルが変化するなどの社会背景があるなかで、“だしを取る”機会が減っていることがわかりました。
だしの取り方を知らない人が2割超、30代以下は3人に1人がだしの取り方を知らない
だしの取り方を「知らない」と回答した人は、23.4%で、およそ4人に1人。年代別に見ると、30代以下では、29.3%とだしの取り方を知らない人が3割に上ることがわかりました。
では、実際にだしを取ったことがある人はどのくらいいるのでしょうか。調査では、だしを取った経験がない人は約33%。30代以下では、41.2%と4割超がだしを取った経験がないと回答しています。
だしを取らない理由1位は「市販のだしパックで十分だから」。だしを取る人でも半数近くは年に数回以下
だしを取ったことがないと回答した人に「だしを取らない理由」について聞いたところ、1位が「市販のだしパックや粉末、顆粒などの関連商品で十分だから 」、2位が「だしの取り方を知らないから」があげられました。
現在は老舗の昆布専門店などでもだしパックを発売していて、市販のだしパックでも美味しいだしの出る商品もあるものの、そういった“こだわりのだしパック”はかつお削り節やだし昆布よりもコスト高。毎日の料理では、お手軽なだしパックや粉末、顆粒商品を使っている人が多いと思われます。
だしを取ったことがあると回答した人にだしを取る頻度を聞いたところ、「年に数回」と回答した人が29.3%、「年に1回以下」と回答した人が15.2%で、合計44.5%の人がだしを日常的に取っていないことがわかります。