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6月に全席禁煙化した串カツ居酒屋「串カツ田中」がファミリー層の呼び込みに成功~営業時間変更も功を奏し、対前年で売上9.7%増、客数12.1%増

[2018/9/5 13:33]

 今年6月1日から受動喫煙防止のため、居酒屋チェーンながらほぼ全店を全席禁煙化した「串カツ田中」を運営する串カツ田中ホールディングスは、禁煙化実施後に売上9.7%増、客数12.1%増と対前年比で売上げアップしたことを発表しました。

「串カツ田中」では、2018年6月1日から全席禁煙に

 オープン後18カ月以上経過している直営既存店で8月の売上を前年同月と比較したところ、客単価は97.9%と微減となりましたが、売上高109.7%、客数112.1%と、売上・客数ともにアップ。

 2017年8月には15.5%だったファミリー層が禁煙化後には26.7%と11.2ポイント増加。一方で、会社員・男性グループは28.0%→21.3%と6.7ポイント減となりました。

対前年同月比で客単価は微減するも、売上高9.7ポイント、客数は12.1ポイント増

 「串カツ田中」では集計期間の8月に、「串カツ108円均一」キャンペーンや8月16日から食べ放題コースを開始するなどの施策も行っていますが、8月1日から開店時間を早めて昼食利用と昼飲み需要を取り込んだことが客数増につながったと分析しています。

 また、居酒屋チェーンでいち早く全席禁煙化したことでメディアでの露出が増えたことで「串カツ田中」の認知が広まったことも、客数、売上ともに増加した要因に上げています。

ファミリー層が大幅に増加し、客層が大きく変化

 「串カツ田中」では、客層が大きく変化したことから来店客のニーズも変わるため、これまでのメニューやシステムも再検討していくとのこと。また、深夜の営業時間の短縮は、従業員の労働環境改善につなげるため、今後も検証を続けていくとしています。

[工藤ひろえ]