【食レポ】名物社長とともにラーメンブームを巻き起こした「なんでんかんでん」が東京・高円寺に復活！ 濃厚な豚骨スープが細麺に絡み、柔らかチャーシューがウマウマ！
全国にラーメンブームを巻き起こした伝説のラーメン店のひとつ「なんでんかんでん」が9月3日、東京・高円寺に6年ぶりの復活を果たしました！
「なんでんかんでん」は、東京に豚骨ラーメンを定着させた先駆け。バブル時代の最盛期には連日3時間以上の待ち行列で、博多ラーメン店ではおなじみの「粉落とし」を命名したり、マイケル・ジャクソンとのコラボどんぶりを作るなど、数々のラーメン伝説を残しました。
残念ながら当時コドモだった筆者は環状7号線沿いの「なんでんかんでん」に足を運んだことはないのですが、「なんでんかんでん」の復活を聞いて、今回さっそく行ってみました。
復活した高円寺店に足を運んでみると、ラーメンファンの方々で店内外は大賑わい！ ランチタイムのピークを外したため、並ぶことなくお店に入ることができましたが、それでも店内は8割ほど席が埋まっていました。
メニューは各種ラーメン、ドリンク、おつまみ、ご飯ものと結構多め！ 夜の時間帯であればラーメン居酒屋としても使えそうですが、今回は具をバカ盛りにした「バカシリーズ」から、たまご、ねぎ、のりをバカ盛りにした「3バカラーメン」1,070円（税込）を注文しました。
「3バカラーメン」に使用されている海苔は、「サントリープレミアムモルツ」をアピールしている「食べる広告プリント海苔」。「食べる広告プリント海苔」の裏手には、ほぐしたチャーシュー、刻み海苔、たまごがたっぷり入っています！
まずはスープから飲んでみると、豚骨スープ独特のクリーミーな舌触りとコクが感じられる美味しさに満ちており、だんだんと刻み海苔がスープ全体に溶け込むことで磯の風味が加わっていつまでも飲んでいたいウマさに変化！
また、ねぎを交えることで後味がライトに楽しめるとあって、味に飽きない工夫が施されているのも嬉しいところ！
バリカタ茹でを指定した麺は、細身ながらもしっかりと小麦の風味が効いている上に、ポキポキと口の中で折れるような食感が特徴で、旨味たっぷりな上にコクに満ちた豚骨スープとマッチ！
具の玉子は煮玉子ではないので下味がほとんどついていませんが、黄身はとろりと半熟なイマドキスタイル！ 豚骨スープに浸しながら楽しむとウマウマ！
ほぐして身が崩れかけたチャーシューは、非常に食感が柔らかな上に脂身のウマさ最高！ 当然ながら濃厚な豚骨スープとの相性もグッドで、スープ、麺、具ともにハズレのない美味しさに感動しながら完食！ ごちそうさまでした！
今回は、東京・高円寺に6年ぶりに復活を遂げた「なんでんかんでん」で、具が“バカ盛り”の「3バカラーメン」を食べてきました。
「なんでんかんでん」が姿を消していた間にも、ラーメンは日々進化を続け、様々な出汁、具材など多様な変化を遂げています。正直なところ、バブル時代にはじめて東京に登場して大ブームを巻き起こした当時の「とんこつラーメン」を今食べても美味しいと感じるのかな？ という気持ちもありました。
実際に食べてみると、豚骨独特の臭みは控えめながら濃厚な旨味とクリーミーさが癖になるスープ、スープがよく絡む小麦の風味が効いた細麺、刻み海苔からにじみ出る磯の風味、バカ盛りされたねぎの風味がスープ全体に馴染むことで、飽きない味わいに変化するラーメン自体のスペックの高さでウマい！
具も、煮玉子スタイルの半熟玉子、脂の旨み満点のやわらかいチャーシューなど、味・ボリュームともに満足！ イマドキのラーメンと比較するとクラシックな部分も見え隠れするものの、初登場した1980年代から30年を経た現在食べても、味・ボリュームともに豚骨ラーメンとして高いレベルと感じられました！
かつての「なんでんかんでん」とその時代を懐かしむ方はもちろん、豚骨ラーメン独特の臭いが控えめなあっさり系豚骨ラーメン好きな方は、新生「なんでんかんでん」の各種豚骨ラーメンをぜひお試しあれ！