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味噌汁と珈琲が一台から出てくる! ハナマルキとネスレ日本が「コーヒー&スープ」サーバーを共同開発~味噌は特別に開発。1杯の抽出は約12秒

[2019/2/26 12:33]

 味噌・醸造製品メーカーのハナマルキとネスレ日本が19日、「味噌汁」「コーヒー」「コーンスープ」を一台で提供できる、新コンセプトサーバー「コーヒー&スープ」を共同で開発し、業務用領域向けに提案すると発表しました。対象顧客はオフィスだけでなく、ホテルのビュッフェ、居酒屋や和食等の飲食店、レジャー施設などが想定されています。

 「コーヒー&スープ」サーバーの導入を拡大することによって、外食でも、より気軽に「味噌汁」や「コーヒー」を味わい、楽しめる環境を創造し、ハナマルキとしては「味噌汁」、ネスレ日本としては「コーヒー」の販売機会を増加させ、売上アップにつなげていくとしています。

 ハナマルキとネスレは2014年に「味噌汁」「コーンスープ」「コンソメスープ」が一台で提供できる「スープビュッフェマシン」を開発し、順調に導入台数を伸ばしている中で、近年、シェアオフィスの増加などによる多様な働き方が浸透し、オフィス内で昼食を摂る人も多くなり、オフィス内に設置するサーバーやメニューへのニーズが多様化。また、人手不足によりサーバーを管理する人材の確保が難しくなっています。

 そうした多様化するニーズに応えたいという考えから開発されたのが「コーヒー&スープ」で、ハナマルキ、ネスレがコラボレーションし、従来の「味噌汁」「コーンスープ」に加え、新たに「コーヒー」まで1台で提供することを可能にした新しいサーバー。洋食にはコーンスープ、和食には味噌汁といった選択ができ、食後にコーヒーを楽しむことも可能になります。

 味噌汁の味噌は、ハナマルキがこのサーバー用に特別に開発したもので、芳酵な香りと濃厚なコクが特長の味噌汁が楽しめるとのこと。コーヒーはネスレの主力ブランド「ネスカフェ」の「フルボディーロースト」を使用し、濃厚な香り、しっかりしたコク、透明感のある後味が楽しめるとしています。コーンスープは風味豊かでクリーミーな味わいが特長の「マギー」ブランドの製品が使用されています。

 また、「廃棄ロスがでない」、「1杯ずつ提供するので煮詰まらずいつも作り立て」、「ピーク時の補充の手間がいらない」、「1杯(120ml)の抽出は約12秒で可能」などの特長があり、品質面と使いやすさの両方にこだわったとしています。メニュー数は3+お湯ボタンで、ニーズに応じて、コーンスープをカフェラテや紅茶へ変更することも可能です。

 抽出時間は約12秒/120mlカップ。サイズは奥行き591×幅320×高さ760mm、重量は31kg。消費電力は1070W(100V仕様)。

[古川 敦]