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醤油を自作できる新サービス! キッコーマンが育てる醤油「BOTTLE BREW」開始~世界初の「ボトルの中で液体の状態で醤油を発酵させる」技術

[2019/9/3 19:38]

 キッコーマン食品が、長年培ったしょうゆ発酵技術の知見を活かし、日々の食卓に「しょうゆを育てる」という“食の体験価値”を届ける新しいサービス「BOTTLE BREW(ボトルブリュー)」のβ版を、専用ホームページで数量限定で2019年9月2日(火)10:00から開始しています。

 「BOTTLE BREW」は、家庭でしょうゆの発酵による変化を楽しむことができる専用キットを販売する、会員制のサービス。今回、本格的な展開に先駆けてβ版として募集が開始されました。専用の透明ボトルに、「発酵元液」と、「しょうゆ種(だね)」、「杉玉」を加えて発酵させることで、しょうゆの発酵による味や香りの変化、深まる色を体験することができます。

 「BOTTLE BREW」に参加するには、まず、東京ミッドタウン日比谷「BASE Q(ベースキュー)」などで月1~2回開催される体験会(所要時間:約2時間/参加費:税別5,000円)に参加すると、「BOTTLE BREW」キット(専用の透明ボトル、杉玉)がもらえます。

 体験会参加後に、月額利用(月額:税別3,000円)に申し込むと、発酵元液2カ月分(2個)が隔月で自宅まで届けられます。商品代金・送料は月額利用料に含まれており、しょうゆ種は、初回届け時に同封されます。発酵元液は1個500円で追加購入可能です。

 「発酵元液」とは、酵母が発酵する前に搾ったしょうゆのことで、しょうゆ種を加えて発酵させることができます。「しょうゆ種」は、生きたしょうゆ酵母を含んだ発酵種のことで、初回の発酵時に使用し、2回目以降は発酵ずみのしょうゆを新しい発酵元液に少量植え継ぎすることで、発酵をつないでいくことができます。「杉玉」は、杉を圧縮して粒状に加工したもの。香りづけと、発酵の指標として用いることができます。

 一般的なしょうゆの製造過程では、大豆・小麦と麹菌で「しょうゆ麹」をつくり、これに食塩水を合わせたものが「もろみ」で、この「もろみ」の段階で乳酸菌、酵母を発酵させたのちに熟成し、「もろみ」を搾って得られたものが「通常のしょうゆ」です。

 「BOTTLE BREW」は、通常のしょうゆ醸造とは異なり、“ボトルの中で液体の状態でしょうゆを発酵させる”という世界初の技術により、市販のしょうゆや、これまでの手づくりしょうゆでは実現できなかった、「発酵中に生まれる華やかで豊かな香りをそのまま食卓に届ける」という今までにない“食の体験価値”を提供するとしています。

 好みの発酵具合でしょうゆを使用することが可能で、発酵の時期による味や香りの違いを楽しむことができるように設計したとのこと。「BOTTLE BREW」でつくったしょうゆを使用したオリジナルレシピも用意され、家庭の食の時間をより豊かにするサポートするとしています。

 同社では「しょうゆは長年、日本の豊かな食文化を支えてきた、料理の仕上がりを左右する『基礎調味料』です。自分の好みの味を妥協しないお客様のニーズに応えるために、『BOTTLE BREW』のサービスを通じてしょうゆの新しい可能性を追求し、お客様とともに、食の未来を創っていきます。『BOTTLE BREW』に込めた魅力を、お客様ご自身で引き出し、体感していただければ幸いです」としています。

[古川 敦]