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【食レポ】新横浜ラーメン博物館で「淺草 来々軒」の復刻ラーメン! 手打ち麺ならではのしこしこ食感と喉ごし、素材の旨味をビシバシ感じるスープ、直火炙りの焼豚が最高にウマー!

[2020/10/15 10:35]

 全国の人気ラーメンが味わえる「新横浜ラーメン博物館」。この10月14日に、110年前に東京・浅草で創業した日本のラーメンブームの草分け「淺草 来々軒」が復活オープンしました!

 「淺草 来々軒」は、横浜の南京町から中国人コック12人を引き連れた尾崎貫一氏が1910年に東京・浅草で創業したラーメン店。関東大震災、第二次世界大戦などを乗り越え、店舗の場所も浅草から八重洲、外神田へと移転しながら営業を続けてきましたが、1976年に後継者がおらず閉店しました。

 今回、閉店してから実に44年ぶりに復活を遂げたことになります。

 復活にあたっては、創業者一族の協力を仰ぎ、味の再現&お店の運営を行うのは“ラーメンの鬼”の異名をもつ佐野実氏のお店「支那そばや」。素材ひとつひとつにこだわって再現した味に期待大です!

 ということで、今回は「新横浜ラーメン博物館」へ!

 入場の際には体温チェック→チケット購入→アルコールによる手指消毒を経て、館内へ入場することができます。

「新横浜ラーメン博物館」外観

 「淺草 来々軒」は、遠目で見た印象ではさほど混雑しているようには見えなかったのですが、近寄って見ると、正面から見えない部分に100メートル弱ほどの行列が続いていてびっくり!

 店内へは列に並んでから1時間ほどで案内されました。

オープン初日とあって「淺草 来々軒」は1時間待ちの行列が!

 店内の新型コロナウィルス対策状況を見ると、入口前には手指消毒用アルコール、カウンター席およびBOX席には飛沫対策用のアクリル板が設置されています。

 「新横浜ラーメン博物館」の入場時同様、可能な限り新型コロナウィルス対策が施されていて好印象!

BOX席はパーソナルスペースが広めな上、飛沫対策用のアクリル板が設置されています

 「淺草 来々軒」で楽しめるメニューは、「らうめん」930円、「らうめん(青竹打ち)」1,100円(1日100食限定)、「ワンタン麺」1,130円、「シウマイ」150円の4種類(価格は全て税込み)。

 今回は、限定100食という響きに惹かれて「らうめん(青竹打ち)」1,100円をオーダーしました!

「らうめん(青竹打ち)」は、The昔ながらのラーメンといった雰囲気!

 老舗「淺草 来々軒」のラーメンを再現した「らうめん(青竹打ち)」は、昭和時代のラーメンを彷彿とさせるシンプルな見た目。

「らうめん(青竹打ち)」の具は、チャーシュー、メンマ、刻みネギとシンプル!

 まずは、味の要となるスープの風味をチェック!

 鶏を主体とした動物系の力強い旨味、野菜の優しい甘味、煮干しのキレの良い旨味、塩気はそこそこに鮮やかな醤油の香りが感じられるとともに、脂っこさ皆無で後味はライト!

スープは特に動物系の旨味、煮干しの旨味、醤油の香りが効いている上に野菜の甘味が馴染んで後味がライト!

 食感の良さに期待が高まる青竹打ちの麺は、ツヤとモチモチとした食感が素晴らしい中太麺。素材の旨味がビシバシ感じられる淡麗系スープとよく合い、スルスルと流れるように喉を通っていきます!

麺はツヤとモチモチ感が素晴らしく、淡麗なスープとマッチ!

 具は、シャキシャキ食感が心地よいメンマ、力強い食感とお肉の旨味と脂の甘味が強烈なチャーシューがウマー!

 とくに、味をなじませてから直火の吊るし焼きにして当時の味を再現したというチャーシューは、猛烈なウマさに感動!

チャーシューは思いのほか分厚くお肉と脂身の旨味強烈!

 「らうめん(青竹打ち)」をちょうど食べ終えるくらいのタイミングで、あわせて注文した「シウマイ」2個(1個150円)が到着しました!

「シウマイ」はラーメンのあとに登場!

 出来たて熱々な「シウマイ」は、1つ1つが巨大! 1個150円というと高い感じがしますが、その大きさを見ると納得です。

「シウマイ」は1つ1つがビッグ!

 肝心のお味はというと、モチモチと弾力に富んだ薄めの皮の中に旨味に満ちたひき肉、甘味を帯びた玉ねぎが絡んで食べやすさとウマさを高いレベルで両立!

 熱々なので火傷に気をつけながらゆっくりと千切りキャベツとあわせて「シウマイ」完食して食事終了! ごちそうさまでした!

「シウマイ」は皮はもちもち、餡はお肉と野菜の風味が効いて食べやすさ満点!


 今回は、「新横浜ラーメン博物館」で44年ぶりに現世に蘇ったラーメン店となる「淺草 来々軒」で、「らうめん(青竹打ち)」と「シウマイ」を食べてみました!

 いわゆる過去のメニューをそのまま再現すると、当時と現在で好まれる味の傾向が異なることから、どうしても古臭く感じてしまうことがあります。ただ、「淺草 来々軒」の味の再現&お店の運営を「支那そばや」が手掛けたことで、そうした不安は御無用!

 「らうめん(青竹打ち)」は、スープから鶏の旨味が際立つ動物系の力強い旨味、野菜の優しい甘味、煮干しのキレの良い旨味、鮮やかな醤油の香りがイマドキの淡麗系ラーメンのようにバランス良く感じられます。青竹打ちの手打ち麺は、ツヤの良さやモチモチ食感でスープがよく絡み、シャキシャキ食感のメンマ、お肉と脂身のウマさが同時にほとばしるチャーシューともマッチしてウマウマ!

 サイドメニューの「シウマイ」は、モチモチと弾力に富んだ皮の中に肉々しいウマさのひき肉、甘味を帯びた玉ねぎの配合が絶妙で、食べ飽きる間もなく完食できちゃう美味しさ!

 老舗名店の味を再現したこともあって、ラーメン、シウマイともにクラシックなビジュアルながらも、味は素材の旨味を活かしたイマドキらしさも随所に感じられ、筆者を含めた元祖「淺草 来々軒」を知らない方々でも美味しく楽しめそうです!

 オープンしたばかりなのでしばらくは行列必至ですが、伝統を感じるシンプルなビジュアルながら、イマドキの贅を尽くしたラーメンの美味しさも満喫できる「淺草 来々軒」。

 日本で初めてラーメンブームを巻き起こしたという、その味が気になる方は、ぜひ新横浜ラーメン博物館に足を運んでみて下さい!

[池延大栄(大帝オレ)]