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すかいらーくがロードサイド店舗を中心に不採算店舗を約100店舗閉店 2022年度上期の業績は24億円の赤字で下方修正~メニュー数の絞り込みや、深夜帯の営業時間短縮も実施

[2022/8/13 13:44]

 すかいらーくホールディングスが12日、ロードサイド店舗を中心に不採算店舗を約100店舗閉店すると発表しました。

 同日に発表された、同社の2022年度上期(1-6月)の業績は、新型コロナウイルス感染症影響の長期化と感染者数の爆発的な増加により、売上高は1,416億円となり、業績予想に対して大幅未達となり、インフレ影響(-41億円)、閉店による店舗減損(-23億円)、および、給与計算に関する臨時損失(-20億円)を計上し、営業利益は-24億円と赤字になっています。

 上期の実績と当面続くと予想される厳しい経営環境を踏まえ、今期業績予想の下方修正し、売上高3,120億円、営業利益5億円、当期利益-20億円とし、一株当たりの配当金は未定としています。

 インフレの加速による生活防衛意識が高まり、地方都市での客数減が顕著で、生活習慣の変化に伴い、ディナーおよび深夜時間帯の売上が減少。また、在宅勤務の定着により都心部のオフィス立地店舗における売上減少しているとのこと。また、子供の感染増加によるヤングファミリー顧客層が減少、食の多様化が進行し、デリバリーの「日常使い化」が定着し、外食においては「外食ならでは」の価値がより求められ、特別感のある専門店ブランドが好調としています。

 今後については、メニュー数の絞り込みや、マーケットが縮小している深夜帯の営業時間の短縮を実施し店舗の生産性を高めるほか、宅配事業についても採算の見直しを行ない、地方を中心とした一部の店舗は自社配達から宅配代行業者への切り替えを行なうことで、事業規模を維持しつつ全体収益の改善を図るとしています。

 また、個店毎の収益力を従来以上の厳しい基準で精査を行ない、withコロナの環境を見据えて収益回復の可能性が低い店舗の100店規模での閉店も決定したとのことです。

[古川 敦]