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スシローが信頼回復に向けた取り組みを発表 「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」の原点に立ち戻る~改善すべき点は徹底的に改善。これまで以上に丁寧に商品をつくる

[2022/11/1 09:51]

 株式会社FOOD & LIFE COMPANIESと株式会社あきんどスシローが1日、「弊社の不適切な告知に関するお詫び、並びに、お客さまの信頼回復に向けた取り組みについて」を発表しました。

 同社は、2021年9月、12月に実施した一部キャンペーンで、一時期品切れにも関わらず告知を続け、消費者庁から2022年6月に措置命令を受け、また、同年7月、生ビールジョッキ半額の店内告知を一部店舗でキャンペーン開始前に掲出、加えて一部店舗で品切れの状況を引き起こす事態を生じさせたことや、その他問題も含めた一連の不適切な告知及びその対応により、「お客さまをはじめ、お取引先さま、多くのステークホルダーの皆さまに多大なるご迷惑をおかけし、大きく信頼を損ねてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪。

 これら一連の問題は、本来スシローが創業来大切にしてきた「お客さまの声に真摯に耳を傾け、お客さまの立場で物ごとの判断をしていくこと」と、「企業として生産性・収益性の向上を追求すること」とのバランスを崩し、誤った経営判断になってしまったことに起因するものと深く反省しているとしています。

 今後、同様の問題を起こさないために、「私たち経営陣はコンプライアンスを重視し、お客さまの声にもっと耳を傾け、改善すべき点は徹底的に改善し、これまで以上にお客さまから愛されるお店作りを全社一丸となって追求し、お客さまの信頼回復に向けて取り組んでまいりますことを、ここにお約束いたします」としています

 キャンペーンや告知・広告の方針を一新し、「景品表示法の理解・遵守を徹底するための従業員の教育機会を増やす」、「販促物ツール作成において新たな表示基準を設けるとともに、これまで以上に丁寧に商品をおつくりする」とのこと。具体的には、「キャンペーン商品の販売総量を明示し、期間途中で品切れになった場合、公式アプリ・HP、店頭の受付画面などを通じて、簡単かつわかりやすい形でお伝えします」としています。なお、食材の特性によっては食品ロス削減の観点から当日使用量終了時は品切れにする場合があるとのことです。

 また、店舗においては、新しく定めたガイドラインの教育を定期的に実施し、しっかりと対応する行動を徹底し、「お客さまの立場に立った店舗運営がより一層出来るように、店舗社員数を増やし、スタッフ教育に充てる時間を確保すると共に、従業員の働き方改革への取り組みを強化します」とし、「これまで以上に、お客さまに寄り添ったサービスを提供します」としています。

 スシローが創業以来掲げてきた理念「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」、この原点に立ち戻り、「お客さまの声をカタチにし、お客さまのために今スシローができる精一杯を提供させていただきたいと考えています」とのことです。

[古川 敦]