【食レポ】シャルキュトリーがイチ押し、本格ビストロ料理を肴にワインとビールが楽しめる「WINE & Craft Beer Bistro ミヤマス」
五反田のクラフト麦酒ビストロ「CRAFTSMAN」や、仙台にあるクラフトビール専門店「CRAFTSMAN SENDAI」などを手がけるプロダクトオブタイムグループは、サラリーマンの街・新橋に出店。緑一色のファザードが印象的な「WINE & Craft Beer Bistro ミヤマス」に行ってきました。
「WINE & Craft Beer Bistro ミヤマス」は、ワインやクラフトビールとあわせて、しっかりと食事も取れるビストロ業態のお店。フロアは今回案内された1Fだけでなく、2Fフロアーもあります。
料理は、自家製ハムなどシャルキュルトリーがお店のイチ推し。シャルキュルトリーはまだそれほどなじみのある言葉ではないので、シャルキュトリーの説明もテーブルに置かれています。シャルキュルトリー(Charcuterie)とは、Chair(肉)とCuit(火を通した)の2つの言葉が語源になった、ソーセージやハム、テリーヌ、パテ、リエットなど肉加工品の総称です。
まずは、お通しの大山鶏を使ったテリーヌを。大山鶏のテリーヌはもも肉の他にも軟骨も使った一品で、旨味が濃厚なのが特徴的。お好みで胡椒をふりかけて頂くとぴりりと美味しく、味がさらに引き締まります。
お通しにあわせて、ファーストドリンクは暑い日にぴったりなスパークリングワインということで、さっぱりとした風味が特徴的なヴィーニャ・サンマネル(税別590円)をいただきました。グラスワインやクラフトビールは550円から揃っています。
泡もので口の中をスッキリさせた後は、お店イチ推しの「シャルキュルトリー盛り合わせハーフサイズ」1,000円(税別)を注文。ハーフサイズというわりに大ぶりなのがポイントです。
シャルキュルトリー盛り合わせの内容は、白レバーパテ、スモークハム、冷製ソーセージ、豚の顔を使ったハムの4種類。店の顔となるメニューだけあって、どれも美味しいのですが、中でも白レバーを使ったパテは、バケットとともに食べるといっそう美味しくいただけます。
その後は、お店のもうひとつのイチ推しメニューであるブータンノアールを。ブータンノアールは、ノワールの名前が示す通り、真っ黒なソーセージです。ブータンノアールの下に敷かれたマッシュポテトとの色のコントラストが印象的な一品。ブータンノアールは肉々しく、思っていたよりもやわらかな食感で、マッシュポテトと合わせていただくと絶品。
「WINE & Craft Beer Bistro ミヤマス」はワインはもちろん、ビールもオススメとのことで、飲みやすくまろやかな味わいのヒューガルデン・ホワイトスモールサイズ850円(税別)を注文。
ビールに合わせて注文したのは、ラードでしっかりと揚げたフリッツセロリマヨネーズSサイズ(700円)です。フリッツは単品でビールと共にいただいても、ラードならではのコクの強い脂の味わいが効いて美味しく、爽やかな香りを感じながらまろやかな味わいのセロリマヨネーズと合わせても相性抜群です。
最後に〆のパスタをいただくべく店員さんに相談したところ、牛すじを使ったパスタとしらすを使ったパスタを提案され、肉とは違う旨味を持つしらすをチョイスしました。麺もショートパスタとロングパスタの選択が可能で、今回はスパゲッティーニを選択。
しらすを使ったパスタは思いのほかボリューミーで、2~3人でシェアして食べるのにちょうどよい量と思いました。しらすパスタは、しらすの塩気がほどよく効いたさっぱりと美味しいパスタで、シャキシャキとしたネギの食感も好感触です。
東京都内やはるか遠くの仙台の地でクラフトビール旋風を巻き起こした、プロダクトオブタイムグループの新店、「WINE & Craft Beer Bistro ミヤマス」は、ビールやワインがしっかりと楽しめることはもちろん、シャルキュルトリーをはじめとした肉料理や、フリッツなど軽めの一品、締めのパスタに至るまでボリューミーで、飲ませるだけではなくしっかりとご飯を食べられる店です。
ひとつ気になったのは料理の価格が4桁のものが多いことで、「魚金」や「俺のイタリアン」などコスパの良いお店のひしめく新橋では、ぱっと見の価格が高く見えてしまうのでないかという点です。実際に注文してみるとボリュームは十分で、価格以上に満足できましたが、メニュー表や注文の際に「これくらい当店の料理はボリューミーです」ということがわかる案内があれば、より気軽に立ち寄りやすくなるのではと感じました。
今回お店に足を運んだのは18時頃。その時間帯は店内は比較的空いていますが、20時を過ぎるとピークタイムに突入し、店内は大変賑やかな雰囲気に。予約が取りやすい時間帯をお聞きしたところ、平日で20時前の早い時間帯は比較的予約が取りやすいとのことです。
混雑している時間帯は3時間制となってしまうこともあるそうですが、3時間もあればお酒も料理もしっかり楽しめると思いますので、クラフトビールやワインとともに肉惣菜をつまみに1杯やりたい方は、ぜひ足を運んでみてください。